連載企画で私も所属しているキャロットクラブ2023年募集馬の検討記事を全頭分掲載していきます。
よろしくお願いします。
はじめに
この度はサララボの代表ジェイが連載するキャロットクラブ2023年募集馬検討記事をご覧いただきありがとうございます。
キャロットクラブ会員でもある私は、今年はシルクHC、DMMバヌーシーの2クラブで全頭分析記事を当サイトで執筆、掲載しています。
今の所出資馬の主な活躍馬は…
・ロードヴァレンチ（マーチS4着）
・ミスティックロア（レパードS出走）
・ヴァナルガンド（1勝C連対多数）
・リレーションハート（地方2勝・個人共有）
と実はキャロットクラブではまだ目ぼしい馬に出資できていない実績不足の若輩者の馬の素人ではありますが、知り得た知識の限りを用いて募集馬検討を行なっていきます。
基本的に忖度なしなので、厳しい表現となってしまう馬もいることを先にご了承ください。
あくまでも個人の見解ですので、出資判断は自己責任でお願いいたします。
また、多くの頭数を分析する関係上、1頭あたりのコメントがどうしても薄くなってしまいます。
「この馬についてもっと詳しく聞きたい」という場合は、募集期間中に複数回YouTubeLIVEを予定していますのでそちらでご質問いただければと思います。
ジェイは募集時、血統スタッツ、サイズ、馬体・歩様、厩舎などの要素を軸に検討しています。
今回の連載ではその中でも主に、血統、サイズ、馬体歩様について記載していく予定です。
執筆、投稿作業など全て1人で行なっているため誤記載や誤字等ありましたら優しくご指摘ください。
何卒お手柔らかにお願いいたします。
No61 フォトコールの22
基本情報
一口：15万円
父：ドゥラメンテ
母父：Galileo
母優先：無
公表事項：左後膝OCD手術歴有
コメント
ドゥラメンテ産駒は大活躍馬が牝馬からも出ているもののスタッツは基本的に牡馬が上位なのでコルトサイアーだと思っています。
そのため牝馬に出ていることはマイナスですかね。
ただ、タイトルホルダーを筆頭にサドラー系(スペシャル牝系)とは相性が良さそうなのでこの配合はなかなか面白いと思います。
母父ガリレオとの組み合わせでは2/3頭が勝ち上がっています。
体高159.5と背が高い割に馬体重は427kgしかないです。もう少しボリュームが欲しいですね。
歩様を見ると、なるほど脚が長いですね。
ゆったり歩きますし、中長距離系の体型に見えます。
ただ可動域がすごく広いという感じはせず、力感はやや物足りない感じ。
悪くはないのですがぐっと惹かれるものはないかなという感じです。
前もちょっと捌き硬いですかね？
前脚はドゥラメンテ産駒らしくパラパラな感じ…どちらかというと左前が気になりますかね？
飛節の安定感はまずまずかと思います。
直子の成績も見通せない中、この値段をどう考えるかですね。手術歴もありますしね。
No62 マラコスタムブラダの22
基本情報
一口：17.5万円
父：ドゥラメンテ
母父：リザードアイランド
母優先：無
コメント
ドゥラメンテ産駒は大活躍馬が牝馬からも出ているもののスタッツは基本的に牡馬が上位なのでコルトサイアーだと思っています。
そのため牝馬に出ていることはマイナスですかね。
母父リザードアイランドで出走した産駒は今の所いません。
母父デインヒル系で見ると勝ち上がり率は32%と実は低めなんですよね。
ドゥラメンテ産駒はリバティアイランドを意識してか、デインヒルや豪州系血統との配合馬が今年の募集ではすごく多いですからこれがどんな結果になるか興味深いです。
母はレシステンシアやグラディアスなど活躍馬を多数輩出していますから非常に優秀です。
今回の募集馬の中でもトップクラスでしょう。
ただ、サイズは433kgと小さめでレシステンシアとは全然違う雰囲気です。
体型は中距離馬っぽいですね、歩様はやや重め。
踏み込みは悪くないと思いますが、もう少しキビキビ歩く馬の方が僕は好みです。
右前外向気味ですが、ドゥラメンテ産駒の前脚にしてはまぁしっかりしている方でしょうか？
飛節は左が弱いかなと感じました。
母の繁殖能力は間違いないと思うので、高額馬ですがこのサイズでもOKということであれば、出資候補にはなってくるのでしょう。
No63 エリティエールの22
基本情報
一口：11.5万円
父：モーリス
母父：ディープインパクト
母優先：有
公表事項：左前骨片除去手術等
コメント
モーリス×母父ディープインパクトは勝ち上がり率48%とかなり優秀な数字。
ジェラルディーナやディヴィーナなど活躍馬も出ています。
大活躍しているのは牝馬なので、本馬は牡馬なのでそこは気になるポイントではありますが、ロベルト系のモーリスは基本的にはコルトサイアー気味なので牡馬であることはベースとしてはプラス評価でよいと思います。
2代母ジンジャーパンチからはポタジェやルージュバックなど大活躍馬がでていてファミリーラインも豪華です。
2番子なので母の繁殖能力はまだわかりませんが、ファミリー的にも期待できそうな1頭。
ノーザンF産のモーリス産駒は勝ち上がり率も非常に優秀なのでひそかに注目していましたが、この段階で骨折歴があるというのはかなり気になります。
まだ本格的な調教をしていない中での骨折ですから、今後順調に調教を積んでいけるかは少し心配ですね。
馬体的にはちょうどモーリスとディープインパクトの中間くらいのイメージでしょうか？トモや肩の筋肉はモーリスっぽさもありますが、胴が伸びて中距離っぽいシルエットはディープインパクトから受け継いでいるのではないかと思います。
サイズは478kgと十分なサイズがありますね。
横からの歩きはかなりいい感じですね、歩様が力強いですし、ストライドも十分、やはりマイル～中距離の芝馬だなという印象です。
トモの容量もしっかりありますしトモを使って推進力を得ているという印象がありました。
背中の連動性もかなり良く見えましたね。
ただ、前から見た時は左前が内向気味、右前はやや外向気味となっていて、内向しているように見える方はちょっとケガが怖いですね。大型の芝馬になりそうですしね。
と思ったら、左前手術歴有でしたね、すでに一度ケガしていました、歩様を見ると負担かかりそうだなって感じなのでこれは合点がいきます。
後脚も距離がかなり近く脚をついている場所がほぼ1直線になるほどの馬です。
前脚ほどケガが多い場所ではありませんが、左前を今後かばう体の使い方をすると今度は右後ろが壊れてしまう、などもあるのでやはりちょっと不安です。
横からの歩様を見る限り競走馬としてのポテンシャルは高そうですが、怪我リスクはかなり抱えている諸刃の剣の1頭だと思います。
No64 フィニフティの22
基本情報
一口：10万円
父：モーリス
母父：ディープインパクト
母優先：有
コメント
モーリス×母父ディープインパクトは勝ち上がり率48%とかなり優秀な数字。
ジェラルディーナやディヴィーナなど活躍馬も出ています。
大活躍しているのは牝馬なので、本馬は牝馬なので頼もしいです。
とはいえ本来ロベルト系のモーリスはコルトサイアー気味なので必ずしも牝馬であることはプラスとも限らないことも頭の片隅に入れておく必要がありそうです。
ノーザンF産のモーリス産駒は勝ち上がり率も非常に優秀なのでひそかに注目していました、コメントにもあるように今年の2歳世代は新馬からもバンバン走っているのでモーリス＝晩成というのも少し変わってきているのかもしれないですね。（新馬勝ちはノーザンF生産馬が多いです）
早生まれなので伸びしろはあまりなさそうですがサイズも458kgとまずまずの数字です。
トモにもう少し容量がある馬が僕は好きですが、芝中距離をイメージするならこれくらいでいいのかもしれません、本馬は牝馬ですしね。
歩様は一見悪くないように見えるのですが若干トモが流れているというか、しっかり力を伝えて後輪駆動で歩けていないのではないか？という気がしました。特に右向いて歩いているときに、後ろ脚がついてきているだけ、みたいな感覚でしょうか？
とはいえこれは主観的な部分もあるので、よく見えたということであれば、その直感を信じていいと思います。
左前が結構外弧で蹄も外向で出てきますね。
飛節の安定感は普通くらいでしょうか？
血統的にも面白いだけに、興味深い1頭ではあったのですが、個人的にグッときませんでした、これは好みの問題もあると思います。
No65 ローガンサファイアの22
基本情報
一口：9万円
父：レイデオロ
母父：ダイワメジャー
母優先：有
コメント
レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな？と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
また、トモに緩さがある産駒も多いので、母系では早熟性のある血統を入れたほうがアベレージは高くなる気がします。
この仮説があっているとすれば、母父ダイワメジャーはかなりいいのではないかと思います。
本馬は牝馬なのでそこはややマイナスになりますが。
ただ、サイズが大きくなりそうな血統でありながらその割にサイズが433kgしかないのはややマイナスですね。
ダートに行くことも視野にサイズがある馬を狙っていきたいです。
…と思ったのですが本馬はどう見ても芝っぽいですね。
ダイワメジャーにもレイデオロにも似てない気がします。
歩きもキビキビしていてよく見えますし、シルエットはしゅっとしたしばちゅ距離っぽい雰囲気を感じます。
レイデオロ産駒の中ではかなり歩様をよく見せるタイプだと思いますね。
前脚は右前がオフセットですかね？X脚？どっちかわかりませんが曲がってますね。惜しい。
飛節はレイデオロ産駒らしくブレが大きく、あまり早熟タイプにはなれていないかもしれません。
きょうだい馬の成績を考えてもこの金額が妥当かどうかは冷静に考える必要がありそうですね。
ダート色のある母系（血統）に馬体が芝っぽい馬は個人的にはいい思い出がないです。
No66 アロマドゥルセの22
基本情報
一口：7.5万円
父：レイデオロ
母父：ディープインパクト
母優先：有
コメント
レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな？と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
また、トモに緩さがある産駒も多いので、母系では早熟性のある血統を入れたほうがアベレージは高くなる気がします。
母父ディープインパクトについては、ウィンドインハーヘアクロスができるのですがこれは重くなりそうで期待されているほどの成功を収めるのかは僕は懐疑的です。
サイズが立ち姿からも小さく見えましたがやはり394kgと小柄ですね、母父ディープっぽさが出ている気がしますしそれがサイズにも出てしまったのでしょう。
歩様は柔らかさがありストライド広く綺麗に見えますが、遅生まれでもないですしこのサイズの馬はちょっと推奨しづらいですね。
No67 プルメリアスターの22
基本情報
一口：7.5万円
父：レイデオロ
母父：ゼンノロブロイ
母優先：有
コメント
レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな？と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
また、トモに緩さがある産駒も多いので、母系では早熟性のある血統を入れたほうがアベレージは高くなる気がします。
2代母リリサイドとファミリー優秀で、半姉ココクレーターは1勝馬ながら重賞5着と能力の高さを見せています。
馬体はトモ高なのでまだ成長しそう、腰がひゅっと上に上がる感じで少しアンバランスですね、成長途中なのでしょうか。
サイズ406kgと小柄なので出資候補には入ってきませんね。
可動域は悪くないと思いますが非力さを感じますしトモの筋肉量がやはり足りていない気がします。
左前が曲がってますかね？球節から下が外に向いてしまっていてオフセット気味に見えます。
No68 ディーパワンサの22
基本情報
一口：10万円
父：レイデオロ
母父：ディープブリランテ
母優先：有
コメント
レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな？と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
また、トモに緩さがある産駒も多いので、母系では早熟性のある血統を入れたほうがアベレージは高くなる気がします。
仲良くしていただいているでぃーぱさんの出資馬の産駒なので、ポジティブな要素を探して行きたいのですが、本馬の上の子もサイズが小さく本馬も現状402kgと小柄なのは辛いですね。
思い切ってナダルとか、大型化する種牡馬をつけてもらいたいなと思います。
本馬の馬体を見ると、やはり迫力不足ですかね？トモの容量も小さく感じます。
左前の蹄が外向してます。
4月生まれなので、成長待ちですかね。ぐっと成長してくれると良いのですが。
飛節のブレはまぁ、普通くらいですかね？
No69 クァンタムミスの22
基本情報
一口：9万円
父：ナダル
母父：スモークグラッケン
母優先：無
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ナダルは新種牡馬でノーザンFがかなり期待しているという話を聞きます。
父ナダルは大型ながらダート種牡馬としては柔らかさのある歩様が魅力です。
スタリオンパレードでとても美しい歩様を披露していました。
産駒は前脚が内向している産駒が多いようなのでここは要注意ですが、サイズが大きい馬が多いので、よく見せる産駒が多いです。
牡馬は筋肉量が多すぎて硬く重くなってしまう馬もいるようなのでそうなっていないか注意して馬体や歩様をチェックするのがいいと思います。
本馬の母クァンタムミスは北米G3を勝った馬で、北米の産駒ではファントムプロトンがG2で3着に入りブラックタイプになっています。
日本での産駒でも、シゲルミライも先日勝ち上がりを決めてコンスタントに中央勝ち馬を出していますから母の繁殖能力は一定ありそうです。
ノーザンの生産馬ではありませんが、ノーザンFにたくさんいるナダル産駒を当歳セールでわざわざ外から買い付けたわけですから、馬の出来がいいのではないかと期待してしまいます。
本馬は芦毛ですが立ち姿を見るとかなり筋肉がついていてトモも立体的に見えますよね、芦毛は筋肉がのっぺりして見えやすいので芦毛でここまではっきり筋肉が見えるのは相当いい筋肉を持っているからだと思います。
サイズは488kgとしっかりしていますし胸囲178cmと胸の深さもあります。
歩様を見るとちょっと硬さがあって背中の動きはもう一つに見えますが、キビキビ歩けていてダート馬としてはこのくらい硬さがあってもいいのかなと思います。
トモの筋肉がすごくしっかりしているのが歩様を見てもわかります。
堅実にダートマイル前後で活躍してくれるのではないでしょうか？
前脚は若干左前が内に入ってきますが許容範囲ないだと思います。
飛節のブレはかなり少なく安定していますね、大型馬ですが筋肉の締まり感がありますし、ヨロもすでに発達していますから早めから始動できるのではないかと思います。
一般で出資できたら嬉しいですね、一般で出資申込をしようと考えている1頭です。
ノーザンF生産馬じゃないですし人気もそこまで集まらないのではないかと予想しています。
No70 ボールドアテンプトの22
基本情報
一口：7.5万円
父：ナダル
母父：ゴールドアリュール
母優先：無
コメント
ナダルは新種牡馬でノーザンFがかなり期待しているという話を聞きます。
父ナダルは大型ながらダート種牡馬としては柔らかさのある歩様が魅力です。
スタリオンパレードでとても美しい歩様を披露していました。
産駒は前脚が内向している産駒が多いようなのでここは要注意ですが、サイズが大きい馬が多いので、よく見せる産駒が多いです。
牡馬は筋肉量が多すぎて硬く重くなってしまう馬もいるようなのでそうなっていないか注意して馬体や歩様をチェックするのがいいと思います。
本馬は白老F生産馬で追分Fリリーバレー育成になっていますね、調べたところ追分Fが白老に預託している繁殖牝馬のようです。
なぜ追分の馬がキャロットの募集馬に上がってきたのかはやや謎です。
本馬は2代母タイムトラベリングとタイムフライヤーが近親にいる血統。
母父ゴールドアリュールですから素直にダート中距離を狙う形になると思います。
歩様はちょっと後ろ脚がしっかりまえに出てきていない感じというか踏み込むときに力が伝わっていないような印象を受けます。
左前と右後ろの外弧がきつめですが飛節のブレは少ないですね。
同じナダル産駒ならクァンタミスの22の方が好みです。
現役地方＆海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え＆累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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