今回はジェイの出資馬3歳世代について、一口、地方共有、海外共有馬の現状をお伝えして行こうと思います。
特にうまくいかなかった馬は何故だったのかを分析し、次に活かしていけたらと思います、よろしくお願いします。
3歳世代の結果
今年の3歳世代では、日本の中央一口出資では6頭に出資し4頭が勝ち上がり、1頭は地方からの出戻りを目指し1頭が引退となりました。
勝ち上がった4頭はすべて現時点では1勝Cどまりですが、シルクHCの出資馬ベストミーエヴァーはスイートピーS(L)で3着に入りブラックタイプとなりました。持ちタイムや対戦成績などを考えてもこれまで負けてきた相手はほぼ重賞馬クラスですので、順調にいけばオープン以上を狙える逸材ではないかと思っています。
他にも今年の夏にようやく本格化したDMMバヌーシーの出資馬ベランジェールも今後の飛躍を楽しみにしている1頭。晩成血統の馬で勝ち上がれると今後への期待感が高まるところが魅力的ですよね。間に合うかハラハラしましたが。
地方馬主ではEVOでの共有馬ドーンエクスプレスが3歳世代にはおり、川崎で2勝をあげています。
海外馬主では8月加齢で4歳となりましたが、7月まで3歳世代だったということでこのくくりにすると、JAPANOZ共有馬トゥルーフェアリーが2勝しG1レースに出走。RSS共有馬リッチシャンパンは惜しいレースが続き勝ちあぐねる日々が続いたものの転厩がいい方向に働いたのか待望の勝利を掴みました。
そのため、全体成績でいうと一口出資の勝ち上がり率が67%、地方と海外馬を合わせると78%が勝ち上がったということになり、なかなかいい結果になったのではないかと思います。
この結果の要因は?
まずは自分なりにサイズの基準を作り、勝てる可能性の高い馬に出資・共有ができたというところもあると思います。
また、日高系中心で選んでいたクラブを見直し、ノーザン系クラブ主体にシフトしたことも好調の要因であることも間違いありません。
自分の実力不足により初年度出資馬がTO連発、3アウト連発というなかなかな状況であったことから奮起し、馬体や歩様の勉強をしたことも大きかったと思います。
全ての馬を見抜けるわけではありませんし、活躍馬を見落としてしまうこともあるので、まだまだ精度を高める必要があると考えていますが、可動域やリズム感の良さそうな馬を選んでいったことが全体成績を押し上げた要因だったかなと思います。
一方、すべて実力かと言われるとそうではなく、ギリギリで勝ち上がったベランジェールは勝負所で最後勝ち切れたという点において運がよかったと思いますし、リアルスティール産駒のトゥルーフェアリーは共有時はサイズが小さめだったもののその後、グッと成長して馬が変わってきてくれたので大きな舞台へと駒を進めることができました。
ここまでの馬になってくれるとは当初思っておらず、嬉しい誤算であったと同時に運がよかったなと感じています。
いつも言っていますが「人事を尽くして天命を待つ」のが馬主だと思っていて、やれることはやったうえで最後は運も大きなファクターですから、この結果に慢心せず精度を高めていきたいと思うところです。
また、勝ち上がり率が高かったし、G1チャレンジもできたとはいえ、まだ重賞は勝てていません。
3歳9月までに勝たなければいけないわけではありませんが、18産から一口出資をはじめて、こういった発信活動を行っている手前、まだ持ち馬から重賞馬を出せていないのは実力不足以外の何物でもありません。
確かに、アマンテビアンコが当たっていたら今頃…なんて思うときもありますが、なんとか来年以降は重賞を勝ち切れる馬にしっかりと出資できるよう精進していきたいと思うところです。
うまくいかなかった馬は?
個人的に、ここが一番大事だと思います。
活躍を見込んだ馬がなぜ活躍できなかったのか?を分析し修正する、知見を蓄積することで次の募集の精度向上につながるはずです。
オーデンヴァルト
キャロットで一昨年最優先を使った馬です。
もし僕の動画などを参考にして出資された方がいらっしゃったら、本当に申し訳なく思います。
とにかくこの馬は骨折が痛すぎました。
POG本にも取り上げられ、骨折前は育成の評価も高かったと仄聞していますが、デビュー前に前脚が折れてしまい、かなりの休養期間に。骨折時点で3歳9月は間に合わないのでは?と思い、引退でも良いけどな…と思ったところなのですがデビューを目指す方針がとられたので「それだけ元々期待されていたのかな?」とポジティブに考えていました。
しかし結局乗り込みが足りず、またそもそも育成できていない期間が長すぎて能力が足りず、2戦したもののシンガリ負け2回で終戦。
初年度の出資馬をほうふつとさせる結果になってしまいました。
この馬はディアンドルの半妹で母系の打力があり、父ロードカナロア産駒の活躍配合を抑えた母との配合。さらに体重もしっかりしていて歩きもよかったので出資をしたのですが唯一、課題だったのは管囲の細さでした。
管囲が細くてもみんなケガするわけじゃないし、コンフォメーションも悪くないから大丈夫だろう、と当時思っていたのですが、大丈夫じゃありませんでしたね。
管囲を重視される方が多い理由をこの馬に出資したことで身をもって体験しましたし、やはり管囲細い馬は難しいなと思った次第です。
母系が良いのでミックスセールに出るみたいですね、繁殖としての活躍に期待しています。
ゲンブ
もう1頭地方出戻りとなったのはゲンブというノルマンディ―の出資馬です。
馬っぷりがよく、モーニン産駒の割には高いなと思いつつもある気も悪くないと思いましたし、何よりヘニーヒューズを上の子がつけられていて(それで成績が伴っていないのは気になったものの)明らかにこれ系統の種付けを狙ってしている感じがしてそこは好感が持てました。
デビュー戦0.4秒差3着、2戦目0.5秒差4着と「まあ普通にいけば勝ち上がれるでしょ」と安堵した記憶があるのですが、結局ここがキャリアハイでした。
一番勝利に近かったのは最初の芝レース(タイムが遅かったとはいえ)なのに最後まで芝レースは使わないし、同じ条件のダート短距離路線を使い続け敗戦。
何よりほかの馬に隣で併せられるとやる気がなくなってしまうという致命的な癖がついてしまい、この癖が出始めた時点で僕は去勢等や早い段階でのブリンカー・ホライゾネット着用などの刺激を入れてほしかったのですが、それもせず。(まあ更新に見えない形でいろいろやっていただいていたのかもしれませんが、それも伝わってこず)
短距離を使っていたのは、ひょっとしたら大型牡馬なので手応えの割に下がり方が激しいところを見てもマイルなどだと喉がだめなのかな?という印象もあったのですが、コメントでは気性の問題だとされていましたから、まぁそうなんでしょう。
喉だったら喉って騎手コメントなどで言われますもんね。
とはいえ厩舎の運用にはちょっと納得できなかったです。
こういう厩舎だと最初から分かっていたらまた違ったかもしれませんのでそういった意味では自己責任ですが。
地方に出る前に去勢を行うということなので、これで心機一転場所も変わりますし、真面目に走ってくれれば中央に帰ってくるくらいの力は十分あると思いますから、やる気になって走ってくれることを願います。
こうやって競馬辞めてしまう系の馬はなかなか募集時に見抜くのは難しく、対策が難しいなと思いますね。
今後について
今年の2歳世代は大きなテーマなく、自分がいいと思った動きをする馬に好きなように出資をしていった他、募集馬見学ツアーに行ったこともありノルマンディーの出資を増やしており、この3歳世代よりはひょっとしたら結果が出ないかもしれません。
とはいえ先日初陣を飾ったマックアルイーンはしっかりと新馬勝ちを決めてくれましたし、このあとデビュー予定のリガーレや命名馬インターアーバンにも期待しています。
現1歳世代はとにかく重賞に手が届く可能性が高い馬をテーマに馬選びを行っており、またこれも今年の3歳や2歳世代とは違うテーマ設定で馬を選んでいるのでこれがどう出るかは正直わかりません。
私はまだまだ経験が浅い一口馬主(馬主)ですので、いろんなテーマ、いろんな尺度を試してみながら自分に最もフィットするものを編み出していけたらと思います。
また出資馬以外にも、多クラブで全頭分析記事を掲載し、記事はそのままにしてあります。
過去の記事を振り返りながら自分の見立てが合っていたのか、間違っていたのかしっかり検証し、参考にしていただいている読者の皆様のためにも精度を高めていきたいと思います。
告知
ジェイがこのように馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや 競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬を落札できました。
オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
モアナは1/40口が約11万円、月の維持費は放牧中が月4000円程度、入厩中が月1.2万円程度となっています。
サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア 競馬をベースに学んでいきますが日本の 競馬にも活かせる部分はあると思います、ぜひお気軽にご参加ください。
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