今回はノルマンディー2023年募集の1次募集馬32頭が公開されたということで、ファーストインプレッションと字面情報での注目馬について記事にしていきます。
よろしくお願いします。
ノルマンディーOC2023年1次募集の印象
喉から手が出るほど待ち望んだ、ノルマンディー2023年1次募集馬リストが2023年9月29日(金)に公開されました。
なぜ喉から手が出るほど待ち望んでいるかというと、来週10月7日(土)に募集馬見学ツアーに参加するためです。
ツアー1週間前にリストが公開、見学ツアーの日と同日に厩舎や価格など詳細情報発表ってなかなかですよね(笑)
ツアー前にある程度気になる馬を絞って臨みたいと思っていたのですが、どちらかというとやんわりと血統情報を見た上でツアーで見て絞って行き、最終確認を動画などで行うという形になるのかもしれません。
事前に絞れないなと思いつつ、キャロットやシルクのような頭数を見るわけではありませんから、このくらいで先入観を持たずに見るというのもこれはこれでいいのかもしれません。
さて、今年のラインアップを一見した感想は、みなさん同じだと思いますが「高い馬が多いな〜」です。
セリ価格が上昇しているため、これは致し方ないのかもしれませんが、インフレの波がノルマンディーにも押し寄せているなと感じます。
また、玄人好みというか、渋い血統だけどきらりとひかるものがあって、1000万円前後の安価な馬といういわゆる「ノルマンらしい馬」よりは、どちらかというと一般的なクラブでも人気になりそうな、デアリングタクトの全妹となるデアリングバードの22(父エピファネイア)やサウンタの22(父ドゥラメンテ)父産駒の第一世代がフィーバー中のブラックカシミールの22(父スワーヴリチャード)というラインナップが目を惹きます。
もちろん、その中にも成績の良い岡田スタッド生産馬で面白そうな馬や、カープさんの記事によるとなかなか相性は良くないもののサマーセール出身馬でも安価で面白そうな馬がラインナップされていて、正直去年や一昨年よりもテンションは上がる面々になっています。
まぁ、その分募集価格が上がっていると思うのでそりゃそうだろというツッコミが飛んでくるかもしれませんが、高いなりに血統的には面白そうな馬が並んでいるなという印象です。
ノルマンディーは僕は特に馬体主導で馬選びをするため字面ではあまり絞りすぎず、余裕を持って候補を残し馬体やサイズ、歩様を見ながら出資申込をする馬を考えて行きたいと思います。
現時点で全頭の血統を1周確認しましたが、出資候補リストには10頭前後が残っています。
あとは血統的に惹かれなくても牧場見学でとんでもなくいい馬体だと思えるような馬に出会えたら、そのような馬にもぜひ出資したいと思いますね。
今年の3歳世代は不調な世代で勝ち上がり率などのスタッツはよくありませんが、この世代はちょっと傾向が変わるかもしれないなという期待感を感じるラインナップです。
あくまでも字面のみですが。
余談ですが、友人と募集馬を予想して検討していた中で、特に気になっていて募集に回ってきて欲しかった青森県産のスワーヴリチャード産駒の牡馬が今回入っておらず、それは落胆しましたね。
サマーセールで購買されていた馬なのでてっきり入ってくると思いました、これは2次募集に期待したいと思います。
ジェイの字面注目馬
サウンタの22
ドゥラメンテ産駒のラストクロップの牡馬が3280万円募集ということであれば検討しないわけにはいかないでしょう。
ノルマンディーとしてはこのお値段は安くはありませんが、勝ち上がり率が49%もあるドゥラメンテ産駒の牡馬として考えればそこまで割高感はありません。
ノーザン系ではなくノルマンであえてこのタイプの馬に行くか?というところはありますので馬体がいいのは絶対要素になりますが、全兄は中央2勝目も近そうですしファミリーはキャロットでお馴染みのシンハリーズ系のボトムラインなのでかなり豪華ですよね。
セレクトセール組のノルマンの成績は悪くありませんし、ノルマンとしては高額馬になりますしプロヴィデンシアの再来になるかもしれませんが、ここは馬が良ければ突っ込んでもいいかなと思っています。
ノルマンディーのドゥラメンテ産駒は4頭(2歳馬1頭含む)で、3頭がデビュー済み。
トップはディナースタでアヴァンツァーレは地方出戻り1勝C。ドゥラチェレステは3歳馬ですが1戦しかつかえず1勝C続戦方針となっています。
ドゥラチェレステはサマーセール550万円落札と格安だったドゥラメンテ産駒ですね。
シークエルの22
ついにきました、インクロスが濃すぎないダノンバラード産駒の岡田スタッド生産馬です。
ダノンバラード産駒はずっと出資したいと思っていました。
芝中心ながら勝ち上がり率が38%と高い水準で、かつ種付け量が安いため産駒の募集額回収率指標が非常に高いためです。
繁殖の質を考えるとダノンバラードは本当に健闘していると思います。
ただ、牡馬牝馬別成績を見るとサンプルは少ないものの牡馬勝ち上がり率50%に対し牝馬勝ち上がり率は28%と牝馬は数字が劣るんですよね。
シークエルの22は牝馬なのでこれが牡馬だったら、、、というところではありますが、ダノンバラード産駒はSSのインクロスがキツく手を出しづらい馬が多かったので、本馬もインクロス持ちではありますが馬が良ければ積極的に検討したい1頭です。
初仔ですの牝馬ですし母系的に超豪華というわけではありませんが、価格帯的にも勝ち上がってぼちぼち走ってくれれば十分というお値段ですし、馬次第ではありますが興味深い1頭であることは間違いないです。
岡田スタッド生産馬は成績もいいですし馬を見るのが楽しみですね。
芦毛なので判断が難しいですが、初仔なので筋肉量や張り感はしっかり見て行きたいですね。
デアリングバードの22
今年の大注目馬はなんといってもこの馬でしょう。
クラブの三冠牝馬デアリングタクトの全妹、デアリングバードの22が募集馬ラインナップに入っています。
クラブ募集馬としては最高額となる5600万円募集ですが、セレクトセールに出たらもっと値段は上がっていたでしょうからこれは良心的な価格と言えそうです。
ただ、デアリングタクト以外のきょうだい馬の戦績を見ていると、5600万円に募集額に見合った母なのか?というのはちょっと判断が難しいですね。
これは僕ももちろん気になるのですが、安易に飛びつくことなく馬を見てデアリングタクトの募集時と見比べながら慎重に判断したい1頭です。
これを予見してではありませんが、私はデアリングタクトの募集時をちょうど先日振り返っておりました(当該のポストはこちら)。
歩きがのっそりとしていても、デアリングタクトのようなはち切れんばかりのトモを持っていたらGOでいいのかもしれません。
庭先取引で仕入れてきた馬は過去の馬も戦績が比較的良いので、ここは目利きを信じたいところではあるのですが、、、。
プレシャスドロップの22
遅生まれなのでこの馬は多少馬体に幼さがあっても成長の余地があればGOしてもいいかなと思っている1頭です。
岡田スタッドの馬でウインブライトを種付けされていた馬は多く、いい馬がクラブに回ってこないかとリストが出る前から期待していました。
その中で目をつけていた1頭がこちら。
母高齢なのですが、これまで母産駒9頭のうち中央勝ち馬が5頭。うち3勝以上している馬が3頭と母の繁殖能力が明らかに高いです。
しかも付けられている種牡馬はマツリダゴッホやトーセンラー、キンシャサノキセキなどスタッツ的に一線級とは言い難いメンバー。
ということはやはり母の能力の高さは間違いないですよね。
ウインブライトは初年度産駒でうちわの種牡馬なので、特に初年度は勢いをつけるために繁殖の質は高いでしょうし、岡田スタッドも気合が入っているのではないかと勝手に推察しています。
1480万円の募集馬で、中央3勝できたら相当嬉しいですよね。
きょうだい馬も芝ダート短距離馬が多く、父の適性を考えてもスプリンタータイプになりそうです。
これも馬次第にはなりますが、スプリンターの資質がある筋肉量を誇っていれば、楽しみな1頭です。
まとめ
いかがでしたか?
あくまでも今回は血統のみの分析ですので、今後馬体歩様厩舎などでてきましたらいつも通り全頭分析記事と最終的な注目馬をこのサララボで記事にして行きたいと思います。
ぜひ、ご注目いただき募集馬検討の参考にしていただければと思います。
よろしくお願いします。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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