今回はノルマンディーOC2023年2次募集の全頭分析記事です。
募集馬検討にお役立ていただければ幸いです。
※成績を保証するものではありません、出資は自己責任でお願いします。
No33 アイルチャームの22
一口:2.9万円
父:イスラボニータ
母父:アイルハヴアナザー
体高:151
胸囲:176
管囲:20
体重:456
イスラボニータ産駒牡馬の勝ち上がり率は34%と水準を少し割る成績です。
しかし、ノルマンディー 所属イスラボニータ産駒の成績は、募集価格に対して大変優秀だと思いますので、積極的に狙いたい種牡馬の1頭です。
この母父との組み合わせで出走した馬はいません。
イスラボニータ産駒はコジーンの影響か、背中や関節が柔らかい産駒が多いですよね。
母は芝ダート短距離で中央1つずつ勝っていて、本馬は初子です。
歩様を見るとイスラボニータらしい柔らかさを持っているなと感じます。
前の捌きや踏み込みにもそれが出ていますよね。
体型的に腰高でまだ幼いシルエットですね。
そのためかトップラインはやや背中が垂れ気味に見えます。この辺りは成長してどう変わってくるか?というところでしょうか。
馬体の筋肉の感じは母系が出ているのかダート馬っぽい雰囲気もあり、適性がどちらになるのかな?という印象です。
前脚は右前がオフセット気味でしょうか?
大型馬ではないですし、過度に気にしなくてもいいかもしれませんが少し違和感がありました。
No34 アンジェリカスの22
一口:4.3万円
父:トーセンラー
母父:ハービンジャー
体高:158
胸囲:185
管囲:20
体重:462
父トーセンラーの牡馬勝ち上がり率は20%とかなり低い数字なので馬体面や母系面でワンパンチが欲しいところです。
母父ハービンジャーでは1/4頭が勝ち上がっています。
血統的には芝馬っぽいですね。
半姉3頭で勝ち上がりは1頭ですが、勝ち上がったユリーシャはNHKマイルにも出走を果たした馬ですね。
サイズは雄大でこのサイズ感で体重462しかないの…?とつっこみたくなるような馬です。
前に対して後ろが小さいのでややアンバランスに見えますね。
歩かせて見てもトモがやや非力に見えるので坂路走ってこれがどれだけパンとしてくるか、というところでしょうか?
肩が立ち気味で前捌きはやや硬め。
芝マイル〜2000くらいかな?と思います、ピッチ気味にかき込む系になるかもしれませんね。
後ろがしっかりしていないように横から見えた割に、飛節はしっかりしていて安定感があるように感じます。
前脚は外外に向かうタイプで好みではないですが、ここは好き嫌いかと思います。
ジャスタウェイやロードアクアなど、こういった脚の出し方でも脚速い馬は速いです。
No35 ヴルタヴァの22
一口:4.9万円
父:スワーヴリチャード
母父:ロードカナロア
体高:155
胸囲:177
管囲:20
体重:452
種付け料が来年1500万円と大高騰したスワーヴリチャード産駒です。
初年度産駒世代が大活躍していて、早期デビューできる馬も多いことから父のハーツクライらしい晩成種牡馬というよりは母系の米国系が出た仕上がりの早さをもつ種牡馬のように見受けられます。
母父ロードカナロアはどちらかというと成長力に富むタイプですし、母系にはコジーンも入って筋肉の柔らかさもありそうなので、早熟さのカチッとした部分と柔らかい部分がバランス良く配合されているように見えてかなり好印象です。
本馬はノルマン2次としては高額な部類にはなりますがサイズがあるスワーヴ産駒の牡馬で母はノーザン生産馬の血統ですから、このくらいの値段は妥当なのかもしれません。
ノーザンは出されてしまい本馬は青森産馬となっていますが、今回の募集で、No.1の人気を集める可能性が高いでしょう。
半姉ロジシルバーは20産と若いですがすでに中央で2勝しており、さらに勝ち星を増やして行く可能性もあります。
二代母からもセントウルS勝ち馬のエピセアロームが出ていますし母系の活力はこの価格にしては十分でしょう。
セールの日程的にも、なぜ1次で出てこなかったのか?サイズ面の不安があったのかな?とも推察しますが現時点で450kgを超えていますし、芝馬ですから問題ないサイズ感かと思います。
歩様はものすごく柔らかい感じではなく、コジーンというよりは父の米国系の硬さが出ているのかなと思います。
トモの筋肉もシュッとした感じで芝でキレる馬はこういうタイプなのかもしれませんが、この形の馬の見極めは難しく僕は何とも言い難い部分があります。
飛節の安定感はありますしゆるゆるという感じではないので、父産駒らしく仕上がりは早めかもしれませんね、これは育成スピードが遅いノルマンにはいいと思います。
前脚は右前が外弧気味ですが、これはどうでしょう?着地の時に結構外に出ているので個人的には気になるところですが、左前は大丈夫そうですし、大型馬でもないので目をつぶれる範囲かなとも思います。
スワーヴ産駒は健康な子が多いらしいのでその辺りの補正はかけても良いかも知れませんね。
血統はいいですし価格帯的にもアリな馬ではありますので、応募締切まで悩みたいと思います。
読者の皆さんの意見も伺いたいところです。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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