一口馬主を始めるなら最初におすすめのクラブは?

ダービー馬に出資することも可能な「一口馬主」。

私は現在、日本で5つの一口馬主クラブに入っていて、会費だけで月1万円以上払っています。まさにどっぷりと「沼」にハマった状態です。なぜ人は一口馬主に魅了されるのか?一口馬主はどうやったらはじめられるのか?どのくらいのお金が必要なのか?を連載記事で紹介します。今回が連載第4弾、最終回になります。



   

過去記事はこちら↓  

第1弾 一口馬主って何?

第2弾 一口馬主を始めるには?

第3弾 一口馬主の魅力は何?

 

 

 

①DMMバヌーシー

2000口〜4000口

バイヤー系

会費 1口あたり月額880円、会費の最大は3520円(4口分)

月額維持費 2000口→1口350円 4000口→1口175円 固定で余剰金は引退時精算

入会金 無料

代表馬 ラヴズオンリーユー

勝ち上がり率 50.9%(全体4位)

特徴 

はじめの一歩として最もオススメしているクラブ。超小口のため、一口1万円を切るような値段で出資できることもある。バイヤー系で、セレクトセールや海外セールなどで高額な馬の買付けが多く総額が高額な馬が多いため、募集額回収できる馬の割合は残念ながら多くない。しかし、勝ち上がり率は50.9%と執筆時点で全クラブ中、第4位の数値と優秀。ノーザンファーム生産、育成の馬に抽選なく出資できる数少ないクラブである。ノーザンファーム直営形式のキャロット、シルクに関しては、新規入会のハードルが高く,入会しても熾烈な抽選があるため、はじめの一歩にはオススメしにくい。

DMMはキャッシュバックのキャンペーンが凄まじい。今年はセレクトセールの募集馬はセリ価格より最大20%安い値段で販売されていて、さらに最大45%のキャッシュバック(上限あり)と大盤振る舞いだ。

さらに、私自身も会員になってから驚いたポイントがある。それは動画更新のクオリティと頻度だ。他クラブでは、動画の更新は年に2.3回あればいい方、写真すら頻繁には更新されず文面の更新を読むだけというところも,決して少なくない。そんな中,DMMバヌーシーは毎週レベルでクオリティの高い動画付きで更新内容を見ることができる。口数の割合に対しては会費が高いなぁと思っていたが、しばらく会員を続けていたらそんな気持ちは吹き飛んだ。

募集開始からしばらくは1頭につき4口までの制限があるので、1/2000では物足りない!という人は4口マックス購入して、セルフ1/500にするのも、アリだと思う。

YouTube時代、お勧めクラブランキングの投票を現役一口馬主50人以上で行ったことがあったが、1位はDMMバヌーシーだった。

②ウインレーシング

400口

牧場系(一部バイヤー)

会費 月2000円

月維持費 変額制、500-2000円

入会金 19800円

代表馬 ウインブライト

勝ち上がり率 37.3%(全体10位)

特徴 

勝ち上がり率は全クラブ10位の37.3%と水準以上だが、特筆すべきは勝ち上がり率よりコスパ指標。総賞金を募集総額で割ったコスパ指標は全クラブ中3位、平均1745万募集で獲得賞金が2174万円となっている。

この大きな要因として、ウインの出走回数の多さが挙げられる。ウインに限らず岡田系クラブ、ラフィアンやノルマンディーもこの傾向があるのだが、コスパ的にも、そして楽しみという意味でも、多く走ってくれることがもたらす一口馬主へのメリットは大きい。

また、ウインに関しては、募集馬紹介コメントがめちゃくちゃざっくばらんで面白い。社長の人柄が伝わってくる。大体のクラブの募集時コメントというのは大体あてにならず、間に受けていたらクラシックが大渋滞になってしまう。(クラシックを意識させるコメントが多い)参考程度に目を通すだけで私は良いと考えているが、ウインのコメントは本当に面白いので、是非真面目に読んでみてほしい。配合の狙いや母の産駒の特徴など、とても勉強になる。

また、会員さんから聞くのは、牧場見学の自由度の高さだ。他クラブに比べて随分自由に見学できるらしく、「この牧場見学が楽しいから続けている」と言ってる会員さんもいた。

とはいえ、自由にやらせていただける根底にあるのは信頼関係だと思うので,くれぐれも見学に行かれる際はクラブや現場のルールに従って行ってほしい。

1つ,懸念点を上げるとすれば、母体となる牧場の坂路改修工事直後だということだ。今年の2歳馬は、この新坂路で鍛えられたのだが、坂路で動きが良いとされていた馬と、レース結果が現状あまり比例していないように見受けられる。まだ始まったばかりなので、評価を下すのは早計であり、杞憂に終わればいいのだが、坂路とコースは別物だ、という考え方もあるだけに、今年の2歳馬(20産世代)の成績動向は是非注視してみて、判断してほしい。

③YGGオーナーズクラブ

500口〜1000口

バイヤー系

会費 1口あたり月額825円、会費の最大は3300円(4口分)

月額維持費 変額制

入会金 無料

代表馬 ドライスタウト

勝ち上がり率 29.3%(全体17位)

特徴

勝ち上がり率はほぼ全体平均と同じくらいで、クラブ全体でも17位とやや見劣りする数字ではあるが、現3歳世代(19産)は平均募集額が1540万円と安い中で6/12頭、50%が勝ち上がりと優秀だ。募集額が安価で1000口募集もあるので少ない負担で始められるのは初心者にはうれしいポイントだと思う。

『実は僕、地方競馬が好きなんですよ』という方が読者の方にいらっしゃれば、ぜひこのクラブをお勧めしたい。YGGは地方の募集馬が充実している数少ないクラブで、また地方馬の成績もかなりいい。またYGGの地方馬が勝ったと、非会員の僕のところにまで伝わってくる。地方共有馬主をしていて、僕も痛感しているところだが、中央と地方ではローテの詰め方が全然違う。出走数が多い傾向にある。勝利してくれるのももちろんだが、出資馬が走るところを多く楽しめるところも地方馬出資の魅力かもしれない。

また、DMMと張り合うほど、このクラブは情報更新が密だと会員さんから聞く。情報更新が出資馬の育成中などは特に、楽しみだったりするので、ここが充実しているのはうれしいポイント、またSNS上で会員さんの結束力が非常に強いクラブなので、馬友を見つけたい人にもいいクラブだと思う。



いかがでしたか?

最終章の最後までご覧いただきありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

記事を書いた人 ジェイ

登録者4000人超え&累計再生200万回超えの元一口馬主YouTuber。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSSの豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統の配合相性を重視していて代表馬はロードヴァレンチ、リレーションハート等。

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