今回はサウジカップ2023を制覇したパンサラッサについて記事にしていこうと思います。
一撃で13億円越えの賞金は大変魅力的ですね。
サウジカップの快挙
「そのまま!そのまま~!!!」
2023年2月26日の深夜2時30分過ぎ、日本中の夜更かし競馬ファンたちの思いは1つだったのではないでしょうか?
去年はマルシュロレーヌの6着が日本馬最先着、2021年はチュウワウィザードの9着。
日本馬最先着と日本馬がこれまで苦戦を強いられてきたサウジカップ(G1)で、北米の一流馬カントリーグラマーの猛追を振り切り、広尾サラブレッド倶楽部のパンサラッサが逃げ切り勝ちを決めました。
私も、ライブ配信をしながらレースを観戦していましたが、とても胸が高鳴ったのを記憶しています。
翌日のスポーツ紙の一面にはパンサラッサの偉業達成の文字が踊りましたね。
ドバイやサウジの競馬場はオールウェザー寄りの特殊なダート馬場。
日本馬の中でも、バリバリのパワータイプのダート馬というよりは芝でも戦えるようなスピード、軽さを持った馬が活躍できるといわれています。
この傾向は北米のダートに似ていますね。
そんな特徴的な馬場で、これまで日本の芝レースで活躍してきたパンサラッサが偉業達成。
3着にはカフェファラオ、4着にはサンデーのジオグリフと日本馬が上位を占める結果になりました。
このレースが注目され毎年日本馬の有力馬の多くが遠征をする理由は、やはり賞金にあるでしょう。
1着賞金はなんと1000万ドル(約13.6億円)!!
13.6億円なんて、途方もない金額ですね。
規模間をつかむために他の馬の例を見てみましょう。
日本馬で歴代最高額を現役時に稼いだ馬はシルクHCのアーモンドアイです。
そのアーモンドアイが生涯で稼いだ金額は19億1526万円でした。
1度のレースで、その半分以上を稼げるとなるとこのレースの賞金の異常さ(いい意味で)が分かると思います。
パンサラッサの一口配当は?
パンサラッサは広尾サラブレッド倶楽部で2000口で募集された馬です。
サウジカップの賞金が振り込まれるタイミングの為替レートによって変動するものの、優勝時点の為替レートで換算すると1ドル=136円ですので、1000万ドル=13.6億円と一旦しましょう。
残念ながら、この賞金全てが配当になるわけではありません。
騎手や調教師への分配に加えてクラブ手数料(広尾TCは5%)など、さまざま引かれて概ね一口の配当対象になるのは賞金の65%前後になります。
13.6億円×0.65=8.84億円
さらにこの8.84億円に源泉税20.42%が引かれます。
計算を単純化するため、20%で計算してみると…
8.84億×0.8=7.07億
これを2000口で配分しますので
7.07億÷2000=35.36万円
そのため、一口当たりの配当は35万円前後だと推定できます。(為替レート等で変動可能性あり)
2000口で35万円は相当な金額ですが、それでもいろいろと引かれるので「手元に残る金額は思ったより少ないな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ちなみに、パンサラッサの一口の値段は2.5万円でした。
パンサラッサが世界の賞金王に迫る!?
パンサラッサの現在の獲得賞金は18億8601万円で、国内では前出のアーモンドアイ19億1526万円に次いで2位になっています。
世界の競走馬の生涯獲得賞金ランキング(23年2月28日時点)を並べてみると…
1位 ウィンクス (豪)21億6170万円
2位 ゴールデンシックスティ(香)19億9398万円
3位 アロゲート (米)19億2424万円
4位 アーモンドアイ (日)19億1526万円
5位 パンサラッサ (日)18億8601万円
簡単な話ではありませんが、あと2.8億円で世界のNo1獲得賞金を超えることになります。
錚々たるメンバーに肩を並べていますね。
引退後は種牡馬入りするでしょうから、あと何戦現役で走ってくれるかわかりませんが、日本一のみならず、世界一を目指して頑張ってほしいと思います。
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