シルクホースクラブ2024年追加募集馬全頭分析記事を投稿していきます。今回は関西馬編です。
記事の内容は個人の意見、感想です。出資は自己責任でお願いします。
86. ライラプスの22
メス 鹿毛
父:サトノクラウン
母父:フレンチデピュティ
募集総額:2,000万円
一口価格:40,000円
厩舎:吉岡辰弥
コメント
サトノクラウン産駒の牝馬勝ち上がり率は21%と水準以下です。
母父フレンチデピュティとの組み合わせでは1/2頭が勝ち上がっています。サンプル不足なので参考程度です。
母ライラプスは2002年生まれの高齢馬ですが、クイーンC勝ち馬の重賞馬。
ファミリーからはソラタリオが出ていますが、直子は種付けされている種牡馬と母の戦績を考えるともう一歩という感じでしょうか?中央複数勝利の馬は多数出ていて、悪くないんですけどね。
サイズは少し小柄、コンパクトながら前後のバランスは良さそうに見えます。
両後脚が内に向かって入ってくるような足付きになっていて、ここは少し気になりますが飛節安定感はまずまずありそう。左がちょっとブレ気味ですかね、右は安定しているように見えます。
歩様の可動域は普通くらいな印象。
サトノクラウン産駒はもっとびょいんびょいんなくらい柔らかくて後脚が伸びる子が多い印象なので、サトノクラウン産駒にしては硬いなと思います。
普通の馬としてみたら、硬い方ではないと思いますけどね、可動域もありますし。
背中はこの動画ではあまり使えているように見えないです、バネ感や推進力は感じないですかね〜と思って見ていたら、よく見たら持ち手がちょこちょこ後ろに引っ張ってますね。そりゃそうなるわ。
これキャロットのシーリアの22を引いてる人と同じ人ですかね?これだけ後ろに引かれるとスピードに乗れないので、可動域は狭く見えるし躍動感もなく見えるのでいいことない気がするのですが…。
ギャロップ動画を見るとストライドがしっかり伸びているので悪くないかもしれません。
私は大きいところを今後一口では狙いたいのでスルー濃厚ですが、この値段であれば1つ2つ勝利してコツコツ走ってくれれば回収期待値は十分あるかもしれませんので、そっち系の馬を求めている方には良さそうです。
87. サンソヴールの22
牡 鹿毛
父:ナダル
母父:キングカメハメハ
募集総額:3,200万円
一口価格:64,000円
厩舎:福永祐一
コメント
新種牡馬ナダル産駒です,ノーザンからの高い評価を受ける初年度産駒ですしいい繁殖もついているので、早いうちから砂で大物が出そうな予感があります。
ナダルは巨大な馬なので、産駒も大型化するためダートを考えるといいですよね、アベレージも高くなりそうです。
母系的には半兄クールミラボーがブラックタイプになっていて、同タイプの舞台で活躍が見込まれる本馬にとっても頼もしいところです。
本馬も既にしっかりサイズがありますがシルエット見るとまだトモ高に見え、伸び代がありそうです。
ただ、前脚が被り気味(湾膝)名前で大型馬なのでここは気になりますね。
前脚もまっすぐではありませんし、このサイズ感の馬なのでちょっと気になります。
内向で外弧に見えますね、後脚も決して綺麗とは言えないかなと思います。
横から見た時の踏み込みの感じは悪く無さそうですが、個人的にはこの血統とサイズの割に安いのはこのリスクを織り込んでのものではないかと思います。
あとは、人気開業厩舎で素質馬が集まる厩舎に所属予定だということも含めて、リスクをどの程度許容するかの判断になるかと思います。
88. ユメノトキメキの22
牡 鹿毛
父:タワーオブロンドン
母父:マーベラスサンデー
募集総額:3,000万円
一口価格:60,000円
厩舎:松下武士
コメント
タワーオブロンドン産駒はこの世代が初年度です。
仕上がり早めのスプリンターなのでスピード能力も担保されていますし、需要がありそうですよね。
母は中央3勝、きょうだいではヴラディアなどが活躍しています。
地方中心にはなりますが種牡馬ランクを考えれば母の活力はまずまずと言えるでしょう。
サイズもしっかりありますし、立ち姿を見るとトモの筋肉量が多く立体的に見えて仕上がりの早そうな印象を受けます。
割とまっすぐ脚を出せているのでここは問題ないレベルかなと、飛節も安定していますね。
横から見ると歩様はあんまり集中して歩けていないようなので、その影響もあるかと推察しますがあまり躍動感は感じません。
短距離ならこのくらいでいいかもしれませんが、この馬体の割にはパワフルさがないというか、普通な歩様だなという印象。背中もあまり使えていないように見えて好みではありません。
タワーオブロンドン産駒で3000万を安いと感じられるなら検討に入るかと思いますが、私は3000万円のタワーオブロンドン産駒を買うのであればもう少し歩ける馬であって欲しかったなというのが正直なところです。
仕上がり早めは間違い無いと思うので、頓挫がなければ早めに走るところが見られるとは思います,頭数増やして早く走ってほしい!という方にはいいかもしれません。
89. インターラプティドの22
牡 鹿毛
父:American Pharoah
母父:Broken Vow
募集総額:5,000万円
一口価格:100,000円
厩舎:寺島良
コメント
2頭目のアメリカンファラオ産駒です、これも興味深い1頭ですね。
去年のキーンランドセプテンバーセールでしたかね?セール落札時が2000万円弱なので輸送費込みでも3000万円上乗せですからかなりダイナミックなのでここに見合う馬なのか?は冷静に考える必要がある気はします。
叔父にハイアーパワー、オルタネーション、母自身もブラックタイプで米国最高種牡馬であるイントゥミスチーフが付けられているとはいえ、半兄は北米4勝ですからなかなか母系の活力は良いものがあります。
関東編で記述した通り、アメリカンファラオ産駒の日本活躍馬は母系北米系でUnbridledを刺激する配合でも成功例があるので、血統的にはこちらの方が安心できそうな気がします。
馬体もサイズがあり、立ち姿ではトモの立体感も感じてとてもいい印象がありますね。
ただ懸念は歩様なんですよね、右前が内にキツく入ってきていて、このレベルだと気になります。特に大型馬ですしね。
立ち姿ではやや弓脚気味に見えますし、脚元のリスクは心配です。
飛節安定感はまずまず、左後ろを外弧気味に回しますがこのくらいはノープロブレムでしょう。
横から見た時の推進力や踏み込みも悪く無いですし力強さも感じますが背中の連動性はどこかいまいちに見える部分もあるんですよね。
ここがバッチリに見えたら申し込んでいたかもしれません、首と腰がバラバラな感じがするんですよね。
とは言え追加募集の中ではかなり前向きに検討できる馬の1頭であることは事実です。
今回のアメリカンファラオ産駒2頭は、2頭ともそれぞれに可能性は感じます。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
No responses yet