私も会員のDMMバヌーシー2024年募集馬分析を行っていきます。
見解は全て私見です。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1オーストラリアンオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)ヴァナルガンド(2勝C)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。
血統(ジェイ)
父スワーヴリチャードは初年度産駒が活躍しており、2歳戦の時ほどの勢いはないものの繁殖の質や種付け料を考えれば初年度産駒は大成功だったといえるでしょう。
スウィープフィートの印象が一口馬主は強いため牝馬のイメージがあるかも知れませんが、勝ち上がり率は牡馬も44%と優秀です。
母父スニッツェルとの配合で出走した産駒はいませんが、豪州では非常に優秀な種牡馬スニッツェルを母父に持つというのはオーストラリア馬主的にはテンションが上がる部分もあります。
母アポロフィオリーナは中央3勝ですが6戦3勝と怪我がなければ重賞馬だったのではないかと言われるほどの素質馬で、走破タイムも優秀。
余談ですが勝ち上がった時の未勝利戦ではタイトルホルダーの母メーヴェを下しての勝利となっています。
母に怪我があったこと、初仔と2番子がどちらも名前がついておらずデビューまで辿り着けていないことは不安要素ではあるものの、出走までたどり着いた産駒3頭のうち2頭が中央勝ち上がり、1頭は函館2歳Sで3着に入ったスカイキャンパスですから体質に問題なければ十分競走能力はありそうです。
特に、きょうだい馬の父を考えると22年産の半兄ブラックレイから一気に種牡馬ランクが跳ね上がっているので、本馬と半兄ブラックレイはさらに大きいところを目指せるかも知れません。
血統(エムイシ)
スワーヴリチャードは既に1つの大きなニックスが判明しており、それがダンジグ&リファール。
現時点(2024/08/13)での獲得賞金ランキングトップ10を見ても、ナムラフッカー・アドマイヤベル・ヴェラキラプトル以外の7頭がダンジグ・リファールのいずれかを持っている。
また、ナムラフッカー・アドマイヤベル・ヴェラキラプトルも、ダンジグ・リファールが共通して持っているフェアトライアルを持っている。
このフェアトライアルはスピードの持続力に優れ、機動力を増強する。
その観点で言えば、確かにスワーヴリチャードは母ピラミマが柔軟性と持久力を兼ね備えた構成だけに、ピラミマと親和性が高く機動力を増すフェアトライアル持ちは好相性なのも頷ける。
マニアトーク
ピラミマの血統にあるStar FortuneとLucky Spellは、ともにレディジョセフィンの血統が豊富に含まれている。
ナスルーラやロイヤルチャージャー、マームードなどがこの牝系で、スピードと柔軟性、キレを格段に上げた馬たちである。フェアトライアルも、そのレディジョセフィン系なので牝系インブリードをしていることがニックスの要因。
ただ、フェアトライアルは最初期に分化した系統で、持続力と機動力に能力を伸ばした系統になる。
レディジョセフィンの牝系クロスをしながら、ハーツクライに濃く入るフェアトライアル刺激が良さそうである。
レディジョセフィン系統の説明はこちらを参照
アポロフィオリーナ2023に話を戻す。
母父ダンジグ系は◎。
ただ、フェアトライアルがもう1本くらいほしかった印象があるが、その代わりスニッツェルがその役割を一手に担ってくれていそうな印象はある。
牝系のインリアリティクロスも異系注入でスピード要素になるし、パーソロンもマームードを持つし、悪くない組み合わせ。
かなり完成度は高い構成だと思う。
血統の方向性
馬場:芝
距離:マイル前後。スピードが勝ればスプリンターの可能性も。
成熟:早期完成形。息が長いタイプではないか。
適性:適性的にクラシックという感じではないが、出走はできるのでは。
馬体:馬体はややバランスは崩れている。ただスワーヴ産駒は多少悪く見えても走ってくるので大丈夫か。スウィープフィートと比べるとやや重く感じるが、牡馬牝馬の違いで説明はつきそう。結構好き。
カレーの方向性
スワーヴリチャードを例えるなら、ピリッとスパイスの効いた欧風カレー。
アメリカンビーフも入っているが、しっかり煮込まれてホロホロになっている。
ニックスのダンジグに加えインリアリティは、パンチのあるジビエのような存在。
欧風カレーに、フレンチ感の強いジビエをホロホロになるまで調理してトッピングしたようなもの。
そう、すき家の「炭火焼きほろほろチキンカレー」のようなものなのだ!!!(最近こじつけがきつくなってきた)
調和は取れているし、いい感じ。
400口だから即売にならないと信じたいが、様子見できるならギリギリまで待って1口行きたい存在だ。
馬体歩様(ジェイ)
サイズはちょうどいい感じ、立ち姿の筋肉は立派ですね。
左前脚はちょっと気になりますね。
静止画ではそうでもないですが、動画の時は湾節から下が外にずれているように正面から見た時には見えました。骨りゅうっぽい跡も見えるような気がします。
まあこのくらいはセーフにしないと選べる馬が極端に少なくなってしまう部分もあると思いますが、この辺りは脚元が弱い母方の体質がコンフォメーションにも出ているということでしょうか?
ただ横からの歩様はかなりいいです。
背中の使い方もいいですし柔らかさを感じます。
踏み込みに力強さがありますし、可動域も広くて1歳の時に見栄えしないスワーヴリチャード産駒も多いですが、この子はかなりいいのではないでしょうか?これだけ動けるスワーヴリチャード産駒はあまり目にしないと思います。
正面から見るとやはり左前が外に出ていて気になりますね、後脚は右後ろが外に外弧に出る感じでやや軸を外れるほどです。
前後に気になるポイントがあり一定のリスクがありそうですが横からの歩様には見所があり、脚が持てば一発ありそうな気配もあります。
総評(ジェイ)
こういう素質がありそうだけど怪我が怖いな、という馬にこそ2000口がリスク分散というか、少ない口数でロマンを追いかけるというのがDMMの楽しみ方だったのですが本馬は400口募集みたいですね。
総額はそこそこ手頃ではあるものの、1口8.5万円ですか…。
2000口で最後の最後まで残口があり、育成の進捗が順調で脚元に不安がなさそうなら最後にひょいと出資して乗り込むのならアリかな?というタイプの馬に見えるので、400口だと僕の出資候補からは外れるかも知れません。脚元に不安を感じたので最後まで余っていて育成進捗が良ければ、ひょっとするかもしれませんが。
正直YGGのスウィープフィートの募集時の歩様より横からの歩様だけなら、本馬の方が僕はよく見えます。
うまくいけば、大きなところも狙えるポテンシャルを感じる1頭です。
告知
ジェイがこのように馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや 競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬を落札できました。
オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
モアナは1/40口が約11万円、月の維持費は放牧中が月4000円程度、入厩中が月1.2万円程度となっています。
サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア 競馬をベースに学んでいきますが日本の 競馬にも活かせる部分はあると思います、ぜひお気軽にご参加ください。
No responses yet