今回は私の豪州共有馬トゥルーフェアリーのデビュー戦について記事にしていきます。
よろしくお願いします。
トゥルーが初陣へ
オーストラリアNSW州の中條調教師のところでお世話になっている、リアルスティール産駒のトゥルーフェアリー(牝3)が満を持してデビュー戦を迎えました。
この時期の3歳馬がデビューすると聞くと「もう直ぐ4歳になるような馬か?随分のんびりなデビューだな」という声が聞こえてきそうではありますが、南半球の馬は約半年加齢がずれていて8月に加齢されるため、日本換算だと3歳4月あたりでのデビューということになります。
それでもやや遅めではありますが、このトゥルーフェアリーは当初体が小さく、また晩成で仕上がりに時間がかかりそうだということもあり120万円というリアルスティール産駒としては破格のお値段でオンラインセールで購買された馬でした。
そのため、3歳4ヶ月まで時間がかかったのは仕方がないことかなと思いますし、じっくりと馬に合わせて育成をしてきたことでしっかりと直線ではキレのある脚を使えるいい牝馬になったとトライアルを見ていて感じていました。
トライアルでの着順は流している馬も多いので参考程度ではありますが、トゥルーは何度もいい着順やいい内容での試走を繰り返しており、最後のトライアルでは軽めのつもりが先頭でフィニッシュするという嬉しい誤算もありました。
今回は日本で言う新馬戦ではなく、中條厩舎の所属先であるバラナ競馬場で行われた未勝利戦に出走したため、上位人気は現役馬が占めました。
2023年12月5日のバラナ競馬場4Rの出走表を見ていただければわかりますが、日本のように馬齢で制限があるわけではありませんので4歳以上の馬も同レースに出走しています。
このあたりは、日本とは異なる点ですね。
レース結果は?
中條調教師からは、外枠を引いてしまったことや初戦のためとりあえず無事に帰ってくることが目標であり、適距離よりも短いスプリントレースであることからも、遠回しに着順は期待しないでね的なコメントが戦前届いておりました。
オーストラリアでは特に、1戦目や2戦目は少し余裕を残して作り、適距離よりもやや短い距離を使ってその後適距離へ伸ばして使うと言う手法は一般的に用いられます。
トゥルーの場合は、どちらかというとこの時期に適したマイル前後のレースがなく仕方なくこのレースを選んだ感は否めませんでしたが、トライアルとはペースが異なる実戦のレースなのでしっかり競馬に参加できれば十分かな?うるさい馬だと聞いているのでまずは真面目に競馬してくれれば…くらいに思っていました。
ゲートはトライアル同様、そこまで速くありませんでしたが道中は下がってきた馬をうまくかわしながら外目で手応えよく、折り合っているように見えました。
そして直線では、先行ラチ沿いの馬が残る展開の中、外から1頭だけスピードが違う末脚で上がっていき、僅差の4着を確保しゴール板前を駆け抜けました。
ちなみに、X(旧Twitter)で取り上げている方がいらっしゃいましたが、このレースはなんと2着がロードカナロア産駒、3着がトーセンスターダム産駒で4着がリアルスティール産駒のトゥルーと2〜4着を日本血統馬が独占する結果でした。完全に余談ですけど(笑)
トゥルーはまだまだ余力はありそうで、もっと距離があれば馬券内もあったのではないか!?と期待させるようなすごい末脚でした。
レース動画が公式HPに上がっていますので、よろしければ下記リンクからアーカイブをご覧ください。
トゥルーはゼッケン9番の灰色と黒色の縦縞の勝負服です。
ちなみに今回のバラナ競馬場4Rの未勝利戦は、総賞金3万ドルで、1着賞金は1.5万ドル。
維持費も南関東くらいで、レース賞金も南関東くらいというイメージでしょうか?
南関東の新馬戦はもうちょっと高いですけどね。
ちなみに今回トゥルーの4着だと、本賞金は1475ドルなのでかなり少なくなってしまいます。
この約8割が馬主に分配されることになりますね。
オーストラリアでは連対をしっかりとっていかないとなかなか賞金をグッと加算できない部分があるので、次戦以降、期待したいところです。
とはいえ、初戦なので賞金がどうのこうのというよりは、先行きの明るそうな走りをしてくれたことが何よりも嬉しいです。
今後について
騎乗した益田Jから「距離を伸ばせばすぐ勝てると思います」という大変力強いコメントがありました。
私もレースを見ていて、そもそもスタートがあまり得意でないところに加えてまだまだ脚を余していたような様子があったためそれには同意見です。
もともと、血統的に考えてもマイル以上の方がいいと思っていましたしこれまでの走りからも、そのような印象がありました。
次走は状態に問題がなければ今月中にもう1回、レースを使うことを考えているようで、距離を少し伸ばして使ってみたいとの更新が中條調教師からもありましたし、次距離を延長してどんな走りを見せてくれるか今から楽しみです。
バラナ競馬場のような直線が短い競馬場よりはもう少し大箱の競馬場の方がひょっとしたらいいのかもしれませんね?
ここでマイル以上で勝利できて、気性的にもいけるということであれば、プロビンシャルや水曜メトロでの勝負というところも視野に入ってくるかもしれません。
まずは1つしっかり勝ち切ることが先決ではありますが、そういった期待を抱いてしまうようないい走りを見せてくれて大変満足です。
中條調教師は本当に、こういった安価な馬から走る馬を見出すのが上手いなと感じますね。
これからのトゥルーの活躍に期待したいと思います、関係者の皆様ありがとうございました!
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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