今回はRSSさんで共有しているオーストラリアの競走馬・リッチシャンパンが転厩になりましたので、その件について記事にしていこうと思います。
リッチシャンパンについて
リッチシャンパンはVIC州のワーナンブールを拠点とするアーロン・パーセル厩舎所属の3歳セン馬です。8月にオーストラリアは加齢なので、もうすぐ4歳馬ですね。
これまでの戦績は8戦2着2回。
未勝利馬ではありますが、これまで連対は2回ありますし、前走も惜しい4着とVIC州のカントリー未勝利戦であれば勝ち上がりへの希望は十分ある戦績だと思います。
https://www.racing.com/horses/rich-champagne/form
しかし、前前走のレース起用についてや、RSSのレポートによるとそもそも気性的に追い切りがしっかり行えないような状況になっていたようで、レース中に気性面の問題で力を発揮できないだけでなく育成や調整過程にも悪い影響が出ているようでした。
そのため、前走4着のレースの後、RSSからリッチシャンパンが転厩するとアナウンスがありました。
前前走大敗した後に環境を変えることを匂わせるようなレポートが届いていたのでそこまでこれには驚きませんでした、むしろ何か環境変化など外からの刺激がないとこのままジリ貧な印象を受けていたのでこの決断は私は好印象ですね。
私が把握している限り、RSS所属馬が転厩となるのは初めてのケースかな?と思います。(もしあったら教えてください)
転厩先は?
転厩先はAndrew Bobbin(アンドリュー・ボビン)厩舎です。
耳慣れない方も多いかと思いますが、VIC州のストーウィルに本拠地を置く若手調教師です。
元々、RSSの共有馬も多く預託されているバララットのマットクマーニ厩舎の番頭を勤められていた方だそうです。マットクマーニ厩舎といえば私の初の豪州共有馬セントロイドの預託先厩舎でもありました。
アンドリュー厩舎は執筆時点で累積114勝。
直近の勝率は9%、複勝率は31%とスタッツは元々所属していたアーロンパーセル厩舎とほぼ同じくらいの数字です。
これまで重賞勝利はありませんが、リステッド勝利は1度あり、VIC州とSA州のメトロ競馬場ではこれまで合わせて12勝を挙げているとのことです。
https://www.racing.com/trainers/andrew-bobbin
今後への期待
アンドリュー厩舎は競馬場に厩舎を構えておらず、プライベート調教施設で調教を行っているとのことです。
競馬場よりも馬にストレスなく育成・調教ができる可能性があるのではないかと感じ、リッチシャンパンにとっていい変化になるといいなと感じます。
なかなかここまで勝ちきれないレースや走る気を無くしてしまい走るのをやめてしまうような部分もあり、非常に難しい馬だなと感じています。なかなかコンスタントに入着するだけでは維持費負担が賄えないオーストラリア競馬の厳しさをこの馬では味わっているような感覚もあります。
とはいえ、ここまで辛抱強く待っている共有馬主さんも多数いらっしゃるので、回収云々というよりなんとかまずは初勝利を上げて、皆で喜び合いたいものです。
RSSの皆さんも頭を悩ませながらなんとか好転できるようにと尽力していただいている印象は受けるので、なんとかその努力が報われるといいなと思いますね。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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