今回は私が共有馬主をしているオーストラリアのリーディングサイアーTOP5について解説する記事を書いていこうと思います。今回扱うのは2021年〜2022年シーズンの成績になります。
よろしくお願いいたします。
<合わせて読みたい>
リーディング種牡馬(2021-22 Season)
1位 I Am Invincible 314 勝(25SW) $19,867,371
2位 So You Think 250 勝(18SW) $19,319,380
3位 Snitzel 237勝 (26SW) $17,904,077
4位 Nicconi 213 勝(4SW) $17,732,394
5位 Shamus Award 132 勝(11SW) $14,472,872
各馬解説
I Am Invincible(AUS)
○アイアムインビンシブル(Invincible Spirit-Green Desert-Danzig)
・2022年種付け料
$247,500
・勝ち上がり率
全体79.0%
牡馬81.1% 平均獲得賞金170,508豪ドル
牝馬77.0% 平均獲得賞金132,485豪ドル
・ニックス
☆Encosta De Lago(フェアリーキングーND、B リーズン、ミスプロなど)
42頭中31頭勝利 (うち8頭SW) best→Libertini
☆Flying Spur(Danehill-Danzig、リボー、ミスプロ、サーアイヴァーなど)
33頭中26頭勝利 (うち3頭SW) best→Home Affairs
☆Exceed And Excel(Danehill-Danzig、ND(3×3)など)
25頭中19頭勝利 (うち3頭SW) best→She’s So High
☆Danehill Dancer(Danehill-Danzig、Caro、Native Dancerなど)
18頭中15頭勝利 (うち3頭SW) best→Fiesta
・まとめ
⇨豪州の主流血統インビンシブルスピリット系の種牡馬筆頭格。3代父にDanzigを持つが、母父のニックスを見ているとDanehill系の母父でDanzigクロスを作る馬が好相性のように見えます。
So You Think(NZ)
○ソーユーシンク(High Chaparral-Sadler’s Wells)
・2022年種付け料
$93,500
・勝ち上がり率
全体68.21%
牡馬70.87% 平均獲得賞金158,347豪ドル
牝馬63.94% 平均獲得賞金66,353豪ドル
・ニックス
☆Redoute’s Choice(Danehill-Danzig-ND、ニジンスキー)
47頭中37頭勝利 (うち4頭SW) best→Fasika
☆Zabeel(サートリアムーサーアイヴァー、ヌレイエフなど)
32頭中23頭勝利 (うち4頭SW) best→Think It Over
☆Danehill(Danzig、His Majesty-リボー、ナタルマ(3×3)など)
31頭中23頭勝利 (うち2頭SW) best→Northwest Passage
☆Fastnet Rock(Danehill-Danzig-ND、リボー、ニジンスキー、サートリアムなど)
37頭中21頭勝利 (うち2頭SW) best→Palaisipan
・まとめ
⇨トップラインは欧州サドラー系。実はサドラー系の血統はシャトルが多いためか豪州でも広がっており、主流血統の1つ。父系でDanzig系を持たない種牡馬なので、素直にDanzig(Danehill)系を母系に組み合わせるのが活躍傾向のようですね。RSSがソーユーシンク産駒を落札していたので、募集が楽しみですね。
Snitzel (AUS)
○スニッツェル(Redoute’s Choice-Danehill-Danzig)
・2022年種付け料
$220,000
・勝ち上がり率
全体77.54%
牡馬80.6% 平均獲得賞金197,379豪ドル
牝馬73.24% 平均獲得賞金102,511豪ドル
・ニックス
☆Encosta De Lago(フェアリーキングーND、B リーズン、ミスプロなど)
76頭中58頭勝利 (うち6頭SW) best→Sword Of State
☆Zabeel(サートリアムーサーアイヴァー、ヌレイエフなど)
48頭中35頭勝利 (うち6頭SW) best→Perast
☆Elusive Quality(ND、ゴーンウェストーミスプロなど)
18頭中15頭勝利 (うち5頭SW) best→Away Game
☆Red Ransom(ロベルトーヘイルトゥリーズン、ダマスカス、ネアルコなど)
35頭中25頭勝利 (うち4頭SW) best→Arbeitsam
・まとめ
⇨大種牡馬リダウツチョイス(リドゥツチョイス)の後継種牡馬筆頭。母父には欧州系や、北米系、NZ系など様々なタイプで活躍しています。Danzig系が上位にいないので濃いクロスを避ける意味でも母系Danehill肌は割引必要かもしれないですね。
Nicconi(AUS)
ニッコーニ(Bianconi-Danzig-ND)
・2022年種付け料
$22,000
・勝ち上がり率
全体72.83%
牡馬75.99% 平均獲得賞金153,047豪ドル
牝馬68.95% 平均獲得賞金63,104豪ドル
・ニックス
☆Dehere(Dミニスター、ボールドルーラーなど)
9頭中6頭勝利 (うち2頭SW) best→It’s Been A Battle
☆Metal Storm(ゼダーン、ターントゥ、ナスルーラ)
3頭中3頭勝利 (うち2頭SW) best→Graceful Girl
☆More Than Ready(ヘイロー、ND、ミスプロなど)
18頭中14頭勝利 (うち1頭SW) best→Hear The Chant
☆Danzero(Danehill-Danzig、His Majesty-リボーなど)
11頭中10頭勝利 (うち1頭SW) best→Time Awaits
・まとめ
⇨トップラインDanzig系種牡馬で、種牡馬自身が欧州でニックス的扱いのDanzig×サドラーを完成させる形。母父には様々なタイプから活躍馬が出ています。リーディングや勝ち上がり率の割には種付け料が割安な1頭ですね。
Shamus Award(AUS)
○シェイマスアワード(Snitzel-Redoute’s Choice-Danehill-Danzig)
・2022年種付け料
$88,000
・勝ち上がり率
全体64.36%
牡馬69.28% 平均獲得賞金159,187豪ドル
牝馬59.6% 平均獲得賞金100,255豪ドル
・ニックス
☆Show A Heart(リボー、ニジンスキーなど)
12頭中12頭勝利 (うち3頭SW) best→Sovereign Award
☆General Nediym(ND,Right Royal(3×4)など)
8頭中6頭勝利 (うち2頭SW) best→Mr Quickie
☆More Than Ready(ヘイロー、ND、ミスプロなど)
5頭中5頭勝利 (うち2頭SW) best→Mimi’s Award
☆Encosta De Lago(フェアリーキングーND、B リーズン、ミスプロなど)
10頭中6頭勝利 (うち1頭SW) best→Etana
・まとめ
⇨やはりリダウツチョイス系のトップラインは優秀ですね。スニッツェルの後継種牡馬筆頭で、種牡馬歴が短い中でもランクインしているため今後さらに大物産駒が出れば種付け料やセリ価格はさらに上昇すると思われます。ニックス配合を見ていくと母系には非Danzig(Danehill)系が良さそうですね。
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