今回はJRA馬券発売があるブリーダーズカップデーから、ブリーダーズカップターフ2026の予想記事を書いていきます。
日本時間では11月1日(日)深夜〜早朝にかけてレースが行われ、同時視聴配信を個人チャンネルで実施する予定です。
ぜひそちらもよろしくお願いします。
レース概要
ブリーダーズカップは毎年持ちまわりで異なる競馬場で行われる特徴があります。
2026年のブリーダーズカップはセリでも有名なアメリカの馬産地・レキシントン州にあるキーンランド競馬場にて行われます。
第11Rであるブリーダーズカップターフは芝2400mで、日本時間11月1日午前6時36分発走予定です。
キーンランド競馬場はダートコースが1周1700m、内側に芝コースが1500mとなっており、芝の方が内側にあるためより小回りのコースとなっています。ゴール前の直線は360mとなっています。
高低差はほぼない平坦なオーバルコースで、極端に小回りというわけでもなく日本馬には力を出しやすい舞台なのではないかと思います。
2025年開催のデルマー競馬場の方が、直線がダートで約280m前後 ・ 芝で約249mとかなりタイトな競馬場なのでまた少し違った傾向が現れるかもしれません。
キーンランド競馬場のダートコースのサイズ感的には、門別競馬場やケンタッキーダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬の方が似ているかもしれませんね。
そう考えるとアメリカの競馬場の中では比較的ゆとりがあり、フラットな馬場なのではないかと思います。
直近ブリーダーズカップがキーンランド競馬場で行われたのは、2022年、2020年、2015年です。次の項で2022年と2020年のレースを振り返りながら、レース傾向を考えていきたいと思います。
このレースは過去10年で欧州遠征馬が9勝と圧倒的で、地元北米馬はブリックスアンドモルタルの1勝にとどまっています。そのため、欧州遠征勢を中心にまずは考えていきたいところです。北米はやはり一流馬はダートにいきますからね。
また、牝馬の戦績が非常に良く、これはフィリーズアンドメアターフがある中牡馬混合のレースに出てくる陣営は勝負できると分で出してきている点も含めて、このレースに欧州から遠征してくる牝馬のレベルが高いことに依拠していると考えます。そのため出走馬の中でも牝馬の欧州馬は重点的に考えたいです。
また、ローテ的には欧州組では凱旋門賞組、チャンピオンズS組、アイリッシュチャンピオンズS組が優秀です。凱旋門賞は今年は比較的良馬場でしたが、フラットなスピードコースで求められるものが異なるレースになる場合もあるため、凡走組も見直せる可能性があります。
地元勢は中距離芝レースのハイレベルレースのジョーハーシュ・ターフクラシック(米G1・芝2400m)、ソードダンサーインビテーショナル(米G1・芝2400m)両レースの好走馬は紐荒れ狙いでチェックしておきたいですね。
過去2年同舞台のレース
2022年 2:26.35
2020年よりはペースが流れる展開で、差しが決まった印象でした。
勝ち馬のレベルスロマンスは中団後方で追走し、4角外目から動き出して直線入口ではグッと外に持ち出すと、素晴らしい末脚で差し切り勝ちを決めました。2着馬のストーンエイジは3番手インからしぶとく粘りこむ競馬。
3着馬もレベルスロマンスと道中ほぼ同じ位置にいましたが、直線ではインを選択しイン差しで3着に入りました。
全体的には差しの印象が強いですが、ストーンエイジは2着に残していますし馬場は比較的フラットな印象です。
2020年 2:28.02
スローペースで隊列が固まった形で流れ、直線ではスローで逃げたチャンネルメーカー(3着)が粘りましたが、4〜5番手を追走していたマジカル(2着馬)、後ろから競馬をしていたタルナワ(1着馬が直線では大外に持ち出して飲み込む競馬。
スローからの瞬発力勝負になり、欧州馬が得意とするペースになったことも影響した可能性がありますが、前からでも後ろからでも馬券内に入れるフェアな馬場なように感じました。
印一覧
◎ダイヤモンドネックレス
○ベイシティローラー
▲エシカルダイヤモンド
△ティファニー
△ホタツェル
△ディープモンスター
⭐︎ミナレットステーション
⭐︎ジョアンナウォルシュ
⭐︎ベンヴェヌートチェッリーニ
注エルコルドベス
注ファーブリッジ
各馬評価
◎ダイヤモンドネックレス
正直距離不安に加えて、大外枠になったことで軽視してしまいましたが、凱旋門賞で見せたパフォーマンスは見事でした。
パリロンシャンの2400mで外外を回りながらパフォーマンスができれば、キーンランド競馬場の芝2400mも十分射程圏内になると思いましたし、フィリーズアンドメアターフではなくこのレースに駒を進めてきたということは、ここでの勝算があるとオブライエン厩舎が見込んでいるから。
2020年のキーンランド開催の時の勝ち馬タルナワも同じく牝馬で、凱旋門賞ではありませんが、同日のパリロンシャンG1レースからのローテでこのレースを制しました。
凱旋門賞組はダメージが心配ではありますが今年は、比較的馬場状態が良かったのでそこまでダメージが大きくないのではないかと考え、本命評価としました。
ベイシティローラーとどちらを上位にするか迷いましたが、ベイシティローラーは凱旋門賞後にさらに1戦しており、ローテが厳しいのではないかと考えこちらを上位に持ってきました。
シーズン的にはベイシティローラーのが使っていないのでここは難しいところですが、2000mでの戦績の良さやそもそもの血統背景から、スピードの必要なフラット馬場になった時により前進しそうなのはダイヤモンドネックレスなのではないかと考えます。斤量差が縮まるところは不安要素ではありますが、勝ち時計的には今年の凱旋門賞と近い時計で過去2年は行われていて、凱旋門賞好走組が再びこの舞台でも活躍する可能性が十分あるのではないかと思います。
○ベイシティローラー
ダイヤモンドネックレスと同じく凱旋門賞で好走したベイシティローラーです。
ここまでの戦績から正直もう少し馬場が重く時計がかかった方がいいのかな?と思っていたのですが、OマーフィーJの手綱捌きもあって、人気薄ながら見事2着に入りました。
その後もオンブズマンとカランダガンという超強敵と対戦し、惜しくも3着。
正直完敗と言える内容で着差もある程度つけられてしまっていますが、上位2頭は正直異次元の強さですし、ベイシティローラーが早めに抜け出したことで目標にされやすかった部分も否めず、今回の相手であれば十分通用するのではないかと考えていますし、重馬場から良馬場まで幅広く対応できることは改めてこのレースでも示していると思います。
キーンランド競馬場は意外と時計が例年かかっているので、2分26秒〜27秒台決着であれば十分本馬も対応できるのではないかと考え対抗評価としました。
タフな凱旋門賞からさらに1戦して中1週で遠征はかなり堪えそうだなと思い心配なポイントではありますが、ベイシティローラーはこの秋冬シーズンのレースで考えると、始動はフォワ賞なのでまだ次が4戦目。
海外の調整ではプレップの3〜4戦目あたりにピークを持ってくることが一般的なので、今回も勝負できる状態な可能性に賭けて今回は本命に近い対抗評価という形にしました。
ダイヤモンドネックレスとの力量差はほとんどないと思っていますし、斤量差は凱旋門賞より縮まるので、よりこちらが優勢になる可能性もあると思います。
▲エシカルダイヤモンド
去年のデルマー開催だったBCターフの勝ち馬です。
レースではほぼ一番後ろからの競馬。大外枠でしたがスタートで少し遅れたのでジョッキーが思い切ってインに切り込んでいき、道中は内目を確保して回ることができました。しかし途中から手応えがよく包まれるのを嫌ったか、インを捨てて2ワイド外へ。タイトな3角〜4角で外目から進出を開始し、直線では大外からうちに切り込みながら伸びていき前を行く馬を飲み込む競馬でした。
この時の2着馬と3着馬は先行していた馬で、どちらかというと4角入口の隊列に近い形で上位勢が雪崩れ込む中、1頭だけ後ろからの競馬でしたから実力は評価できると思います。
そもそもデルマーは直線が短い中でこのパフォーマンスなので、今回直線が長くなるのでさらにパフォーマンスがよくなる可能性もあると見ています。
一方、前走のケンタッキーターフCは勝ち馬のティファニー、2着だった本馬ともに進路が狭くなる不利があり、特にティファニーは大きな不利があったのですが、本馬についても追い出せるだけのスペースができるまで時間がかかり、踏み遅れてしまった感じもありました。そこまで着差が大きく離れていたわけではありませんし、2頭とも強いなと思える1戦でした。
△ティファニー
前走ケンタッキーターフCの勝ち馬で、この時のパフォーマンスがなかなか評価できるものだと思います。
4角で一度大きく手綱を引くことになるほど進路がない状態になってしまい、一度減速してから再度加速する競馬に。
ストップアンドゴーをしなければいけない競馬になってしまい、普通だと終いが甘くなりそうなのですが、最後までしっかり伸びて勝ち切っているあたり、フラットなアメリカの馬場に適性がありそうですし、そもそもの実力がありそうだなと感じました。
これまでの戦績を見ても連対を外しているのがこれまでで1度だけ。そのレースも重馬場ですから今回のレースとは条件は大きく異なると思います。
安定感もありますし、フラットコースとの相性も良さそうなのでここでも高い評価をしたい1頭ですね。
△ホタツェル
去年の凱旋門賞は重馬場に苦しんだ部分もあったのか、10着に沈みましたが、26年シーズンは3着、3着発進からのG1ダルマイヤー大賞とG1アイリッシュチャンピオンSを連勝となっており、非常に充実したシーズンになっています。
特に欧州ではスピードが求められると言われるレパーズタウン競馬場の良馬場で、中団から進出し早めに抜け出して目標にされながらもしぶとく粘る競馬で勝ち切りました。特にこの舞台で速い時計をこなせたのは今回のレースに向けて大きなプラス要素となるでしょう。
重馬場だった去年の凱旋門賞よりは圧倒的に前走の方が今回のレースには近いのではないかと思います。
△ディープモンスター
この馬を評価できるのはジアヴェロットやゴリアットを倒したアミールトロフィーの勝利に加えて、前々走の香港チャンピオンズ&チャターカップで見せた走りだと思っています。
この母の産駒は皆ゆるさがあり、完成まで時間がかかる晩成型と言われています。
ディープモンスターも8歳にしてようやく完成したのか?と思わせるような活躍ぶりですね。
このレースでは前が緩めのペースの中、3番手のインで特にマークされることもなく楽に追走し、後ろからきたロマンチックウォリアーに併せてスパートしていくというポジション取りといい、スパートタイミングといいほぼ完璧な競馬をモレイラ騎手がしていました。
ただ、最後の競り合いで少し内側に押し込まれてしまい、前を行く馬が壁になってしまうタイミングがあったんですよね。これで一度減速せねばならず、3着に沈みましたがここがスムーズであれば2着まで、しかもかなり僅差まで迫っていたのでは?と思わせるほどでした。
前走の京都大賞典はここに向けた休み明けの調整的な要素もあったと思いますから、4着とはいえ着差はそこまで離されていませんしこれで評価を下げなくてもいいと思います。
ロマンチックウォリアーに迫る脚力がここでも発揮されれば、十分この相手関係でも通用する可能性はあると思います。フラットコースの洋芝は十分こなせそうですね。
シャティン競馬場よりも直線が短いので、いかに追い出してから素早くギアが入るかも勝敗の分かれ道のような気がします。
⭐︎ミナレットステーション
前走のアメリカの芝2400mレースのジョーハーシュターフの勝ち馬です。
このレースでは、道中4番手外目を進み、4角から捲り気味に上がっていき直線入口ではおそらく手応えが非常に良かったのか、大外をぶん回す形で一番外を通しながらもしっかり最後伸びて勝利しました。
2着馬と3着馬は内の経済コースを通ってきた馬たちなので、この馬は着差以上にレース内容が強いなと感じましたね。
この時の3着馬エルコルドベスは欧州遠征馬で去年のBCターフ3着馬で今回も出走予定の馬ですから、レースレベル的にも悪くないと思います。
北米調教馬は劣勢のレースではありますが、2着や3着くらいなら十分可能性がある1頭だと思います。
⭐︎ジョアンナウォルシュ
こちらも名門でこのレースで7勝と最多勝利を挙げるオブライエン厩舎所属の牝馬。
こちらも3歳牝馬なので、ダイヤモンドネックレスと同世代ですね。
アイリッシュオークスの勝ち馬で、その後古馬との対戦で挑んだヨークシャーオークスではカルパナにしっかり負けてしまい、6着まで。
古馬との対戦ではもう一歩な印象も受けたのですが、わざわざオブライエン厩舎がこの年齢で実績のある牝馬をここに連れてきたのはただの帯同馬というわけではないと思います。
父はシーザスターズで、血統的にも欧州の少しタフな馬場が良さそうな印象もあるため、なんでここなんだろう?と個人的には思う部分もあるのですが中距離馬としては欧州で実績もある1頭ですし、手元で調教しているオブライエン調教師にしか見えていないものがあるのかもしれないと思い、紐では押さえておこうかなと思った1頭です。
⭐︎ベンヴェヌートチェッリーニ
前走凱旋門賞は9着。その前のニエル賞も5着と正直ここ2戦の着順はイマイチといえますが、それまでの良馬場開催でのキングジョージでは超豪華メンバーの中で、かつ直線でカルパナにタックルされる振りがありながらカルパナ、カランダガンと僅差の3着にきているところを考えると、この時のパフォーマンスは相当なものです。
この時の4着馬はランボーン、5着馬はゴリアットと実力馬ですからこの結果はかなり評価できると思います。
その前は良馬場のアイリッシュダービーも勝利していますし、馬場がフラットコースに変わることでグッとパリロンシャンのパフォーマンスとは変わって前進する可能性もあると見ています。
近走の馬柱で人気を落とすなら必ず抑えておきたい1頭かなと思います。
注エルコルドベス
本馬は去年のデルマー開催の時のBCターフ3着馬です。
ただ、勝ち馬に比べるといい走りではありましたが、前有利のバイアスの中粘って3着なので一段落ちる感じもあるのが正直なところ。
前走のアメリカの芝2400mレースのジョーハーシュターフも道中3番手内目、直線は開いたインをつく経済コースを回って絶好の競馬でありながら、直線挟まれる不利があったとはいえ、それがあってもなくても手応えを見れば3着だったと思います。
このレースを見る限り、外を回って直線も大外をぶん回して差し切ってきたミナレットステーションの方を上位に考えたいところです。
また、アミールTではディープモンスターの5着になっているという力関係を考えると本馬よりもディープモンスターを上位に持ってくるのも自然かなと思います。そう考えると、ディープモンスターも例年のメンバーレベルであれば馬券内に来られる能力があると言えるかもしれませんね。ただ今年はメンバーが去年よりは豪華になっているので、この相手でどうなるか?というところですね。
注ファーブリッジ
前述の前走ジョーハーシュターフの2着馬です。
ファーブリッジは道中5番手インで脚を溜め、直線では最内のスペースが空いたところをつくという経済コースを通っており、外から差したミナレットステーションに比べると半馬身差ほどの2着とはいえ着順ほど評価できるものではないと個人的には思いつつも、今回もこのように経済コースを通って…などの条件がそろえば紐荒れで2着や3着に割り込んでくることができるくらいの実力は持ち合わせているのではないか?と考えて印を回しました。










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