初めての海外馬主!豪州共有馬セントロイドは活躍できた?【前編】

↑RSS代表川上代表の著書。海外馬主初心者は必読の1冊。

どうも、ジェイです。今回はエネイブルの半弟で初めての豪州共有馬セントロイドの戦績はどうだったのか?そしてその理由について、前編後編に分けて考察していきます。セントロイド共有の経緯についての記事はこちらをご覧ください。



欧州での実績と大きな期待

セントロイドはヨーロッパで出走歴のある6歳馬でした。骨折などで途中出走していない期間もありましたが、相手関係がハイレベルなレースで見所のある走りをしていました。オーストラリアでも通用する見込みは十分だと思いました。また、怪我歴があるため心配していた脚元についても、獣医チェックをクリアしているとのことで、安心感はありました。

そもそも、ヨーロッパとオーストラリアは中・長距離と短距離という重視される舞台は違うものの、コース設定や芝の質感など類似点が多いと言われます。どちらも日本や香港、ドバイなどのようにフラットな平坦コースというよりは、自然を生かしたコース設計を行う『野生感』強めの舞台です。実際、オーストラリアにはセントロイドのような欧州からの移籍馬や、ビッグレース時には欧州馬が数多く遠征することがあります。

欧州馬からの移籍や遠征は、距離的要素も大きいと思います。豪州ではゴールデンスリッパーなど2歳短距離に権威あるレースが多いです。そのため、2歳短距離を狙える馬のセリ価格が上りやすく、生産者は早熟性があり距離適正が短い馬の生産に注力します。日本でも3歳クラシックに乗れそうな馬の値段は上がりやすいですよね。そのため、相対的にオーストラリアは中・長距離が手薄になりがちです。

ですから、欧州の高いレベルで走っていた馬ならば豪州でより活躍できるのでは?と短絡的に考えていました。しかし実際にはそこまで甘くないことをこの後思い知ることになります。

模擬レースで好成績

豪州では、デビュー前にジャンプアウトやトライアルという模擬レースに出走させます。日本で言う地方競馬の能力試験のようなものです。セントロイドは21年6月、オーストラリア移籍後初となる1400mのジャンプアウトに臨みました。

適性距離は2000m以上だろうという見立てでしたが、短めの距離からレースに使いながら仕上げていくことが豪州では一般的です。5頭立てのレースでしたが、結果は2着と短めの距離でありながらいい手応えでレースを終えることができました。

以下は当時のクマーニ調教師コメントです。

「今朝の走りにはとても満足しています。1400mの流れに乗れるか心配していましたが、発馬も良く好位置に付き、直線では少し追い出し勝ち馬についていく内容でした。2400mがベストの馬だと考えているので直線は少し遅れるかと思っていましたが、騎手が仕掛けると直線での走りも鋭いものがあり、騎乗した騎手(ウィル・プライス)も内容には満足していました。」

「休み明け初戦は適正より短い距離から競馬に使う予定なので、余裕を残した仕上げで競馬へ向かうつもりです。レースを使いながら距離を伸ばし、セントロイドの適正距離で出走する頃にベストな状態へと持っていきます。ここまでの馬の状態にはとても満足しており、今朝の走りも良かったと思っています。」

引用:RSS更新メールより

調教師や騎手も手応えを感じていたようで、前途は明るいなと、期待が高まりました。

いざ、豪州デビュー戦

ジャンプアウトの2週間後、セントロイドは豪州初陣を迎えました。

出走したのは…

Ladbrokes Park Sandown競馬場 Race9 1600m  – Ladbrokes Cash In Handicap

時間:6月30日 16:30(日本時間15:30)

騎手:W T Price – 59kg

馬場状態:Soft 6

枠順:3

先日のジャンプアウトにも騎乗してもらったプライス騎手の継続騎乗でした。適性外のマイルのレースでしたがジャンプアウトの結果が良かったため、ひょっとしたら…と期待していました。

結果は14頭中、12着。そんなに甘くはありませんでした。

レース後のクマーニ調教師のコメントです。

『今日のレースは忘れてください。道中のペースも早くセントロイドには厳しいレース展開となってしまいました。セントロイドにとって1600戦は少し忙しい事は想定していましたので、今後は仕上がりに合わせて距離を伸ばして行けばより良いパフォーマンスが期待できると思います。今回使ったことで馬の状態は良化すると思いますし、次走に向けては良い叩き台のレースになったと思います』

引用:RSS更新より

ほろ苦いデビュー戦となりました。これまで一口馬主で何度も惨敗してきましたが、今日のレースは忘れてください。と言われたのは初めてです(笑)何はともあれ、この出走経験で今後の好走に繋がればと、前向きに考えるしかありません。無事にデビューを迎えられたことをまず喜ぶべきなのかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか?後半ではセントロイドの次戦以降の結果がどうであったのか?をお伝えしていこうと思います。是非次回の記事をお楽しみに。ここまで読んでいただきありがとうございました。また後編の記事でお会いしましょう。

記事を書いた人 ジェイ

登録者4000人超え&累計再生200万回超えの元一口馬主YouTuber。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSSの豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統の配合相性を重視していて代表馬はロードヴァレンチ、リレーションハート等。

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