【一口馬主目線】セレクトセール2024落札額から考える注目種牡馬

ジェイ
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どうも、ジェイです。
今回はセレクトセール2024を一口馬主目線で振り返ってみようと思います。
よろしくお願いします。

2024年セレクトセール(1歳)落札結果概要

2024/7/8開催-1歳
■上場頭数:233頭(牡137頭、牝96頭)
■落札頭数:224頭(牡133頭、牝91頭)
■売却率:96.1%(牡97.1%、牝94.8%)
■売却総額(税別):14,497,000,000円(牡10,321,000,000円、牝4,176,000,000円)
■平均価格(税別):64,718,750円(牡77,601,504円、牝45,890,110円)
■中間価格(税別):41,000,000円(牡50,000,000円、牝39,000,000円)
■最高価格(税別):5億9,000万円(No.100-デルフィニアⅡの2023、byキタサンブラック)

2023/7/10開催-1歳
■上場頭数:222頭(牡130頭、牝92頭)
■落札頭数:216頭(牡126頭、牝90頭)
■売却率:97.3%(牡96.9%、牝97.8%)
■売却総額(税別):13,365,000,000円(牡9,281,000,000円、牝4,084,000,000円)
■平均価格(税別):61,875,000円(牡73,658,730円、牝45,377,778円)
■中間価格(税別):45,000,000円(牡52,000,000円、牝37,500,000円)
■最高価格(税別):310,000,000円(No.4-インクルードベティの2022、byキタサンブラック)
■最高価格(税別):310,000,000円(No.20-パレスルーマーの2022、byシルバーステート)

平均落札額は去年よりも上昇、一方中間価格は下落となった。

最高価格は税込みでは歴代最高額となるデルフィニアⅡの23(父キタサンブラック)

平均価格については去年も前年比増加であり、連続して上昇していっており、馬代のインフレが止まらない。

中央競馬の賞金体系がそこまで抜本的に向上しているわけではなく、回収率を考える一口馬主や馬主からすると厳しい市場と言えるだろう。

一方、今年は超高額馬に平均額が引っ張られた部分もあるが、中央値を見ると昨年、一昨年よりも低い数字となっており、何もかも右肩上がりに上がっていっているというわけでもないのは1つのポイント。

後述するがセリには流行り廃りがあり、実績の割にセレクトセールの落札額が落ち着いているなと感じる種牡馬もいるので、一口馬主目線ではそういった種牡馬産駒を積極的に狙っていきたい。

最高額馬デルフィニアⅡの23

5.9億円で落札された本馬は筆者のシルクHCの出資馬であるベストミーエヴァーの半弟。

税込額ベースだと、消費税率の増税により歴代最高額だそうだ。

父はノーネイネヴァーからキタサンブラックに変わっているが、この母系や半姉であるベストミーエヴァーがすでにリステッド3着でブラックタイプ入りしているところも評価されたのかと思うと、少し誇らしい気持ちもある。

キタサンブラック産駒は今年の1歳セールでは非常に高い評価を集め、

サマーハの23⇒1.5億円

マドラスチェックの2023⇒1.5億円

アスコルティの2023⇒4億円

グローバルビューティの2023⇒1.05億円

と12頭(うち1頭欠場で実質11頭)のうちデルフィニアⅡの23を含むと5頭が1億円越えとなかなかの高額落札となっている。

現状ハイスタッツな牡馬だけでなく牝馬でも1億円越えの馬が2頭出ていることからも、キタサンブラック産駒全体への期待の高まりが感じられる。

この年のキタサンブラックの種付け料は500万円。

このタイミングで種付けを行っていた牧場は万々歳だろう。

個人的注目種牡馬

アドマイヤマーズ

初年度産駒が走り始め、早熟性もあるかもしれないがスタートダッシュがよく評価が高まりつつあるアドマイヤマーズ。

サンカルパⅡの2023は8400万円で落札された他、平均落札額は4400万円、中央値は3200万円と2世代目種牡馬としては高い水準となった。

牧場関係者やプロの評価も今年は非常に高いという声をさまざまな関係者から耳にするし、種付け料250万円の種牡馬の売却額としてはかなり優秀だと言える。

シャトルで種付けをしたオーストラリアでも初年度の評価が高そうで、今年1月にJJ Racing Clubのメンバーと臨んだセリで落札候補に挙がっていたものの、最終的にセリの順番も相まって見送ったのが悔やまれる水準になりつつある。

オーストラリアでは来年はまだ跳ね始めていない可能性に賭けて、来年もいい馬がいないかしっかり見ていきたいところ。

日本国内でも早熟性があると勝ち上がり率が高まり産駒成績が安定するので、今年の募集馬にも注目したい。

マーズらしいしっかりしたフレームを持つ産駒で踏み込みがしっかりして飛節が安定している子がパドックで見ていると順当に走ってきているのでこういった特徴を持つ産駒を探したいところ。

キタサンブラック

平均落札額14524万円、中央値8000万円となっており、これだけ見るとスーパー種牡馬の落札額なのだが…実は平均値中央値共にエピファネイア産駒やコントレイル産駒より安価となっている。

種付け料はもちろんキタサンブラックはこの世代は500万円なのでエピファネイアやコントレイルとは種付け料に大きな乖離があるし、いい繁殖を集めているのはエピファネイアやコントレイルではあるのだが、今の現役種牡馬の中で最も勝ち上がり率や重賞馬出現率の高い種牡馬はキタサンブラックなので、決してこの金額は他の種牡馬を基準にすると高すぎるわけではないと考えている。

これから繁殖の質がさらに高まっていくことを考えれば、まだまだこの数字は良くなる可能性があり、もう一段キタサンブラック産駒は今後高くなる可能性がある。

既に価格が打ちあがってしまい、高額馬のジャンルになった…手は出せないな…と思われている方も多いかと思うが、まだまだ過渡期であり、来年再来年にはこの値段でも買えない種牡馬になっている可能性があると考える。

来年は種付け料1000万円の世代、再来年は2000万円の世代が出てくるからそもそもベースとしての価格も上がってくるだろう。

今が天井だと思わず、いいと思う募集馬がいたら「来年はもっと高いかも」と思って積極的に狙っていきたい。

キズナ

ちょっとブームが過ぎ去った感があり、お得感が増している気がするのがキズナ産駒。

平均価格が4856万円、中央値が4200万円となっておりエピファネイアやキタサンブラックなどにそん色ない成績を残している種牡馬としては「あれ?」と思うくらい安価。なんと1億円越えの馬は1頭もいなかった。

3歳世代はノーザンが力を入れたこともあり大物も出てきて期待感が高まっているのかと思ったが、キタサンブラックやコントレイル、エピファネイアにもっていかれる形で成績の割に安価になっている。

こういった世代はコスパ的に優れる可能性も高いため、皆がコントレイルだ!エピファネイアだ!サートゥルナーリアだ!キタサンブラックだ!と他の種牡馬に目がくらんでいる間に、虎視眈々とこういった実績種牡馬は狙っていきたい。

告知

ジェイが馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。

今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬を落札できました。

オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。

モアナは1/40口が約11万円、月の維持費は放牧中が月4000円程度、入厩中が月1.2万円程度となっています。

サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。

さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。

直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。

オーストラリア競馬をベースに学んでいきますが日本の競馬にも活かせる部分もあると思いますので、ぜひお気軽にご参加ください。

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