【PON馬券塾】今日から使える「単勝」の極意2選

皆さんこんにちは。馬券師PONです。
前回は馬券に対するマインドの部分をお伝えしましたが、今回からは具体的なメソッドを券種ごとにご紹介します。本日のテーマは「単勝」です。

予想力 VS 馬券力

塾長PONのほろ苦マイルCS

私は「競馬予想」と同じかそれ以上に「馬券力」が大事だと思っております。

私がそれを心から痛感したレースが、2018年のマイルCSです。
私の印は以下の通りでした。

◎1ステルヴィオ
〇2ペルシアンナイト
▲3アルアイン

ステルヴィオに関しては、その年のダービーを観た後から距離短縮をしたら本命にすると決めており、かなり自信がありました。
対抗は近走不振も、得意条件なら走ると判断したペルシアンナイト。
3番手は天皇賞秋で好レースをし、マイルへの距離短縮もこなせると思ったアルアイン。

結果はみなさんもご存知の通り。

マイルCS結果

◎→〇→▲、完璧な予想だったのです。
しかしこのレース、自分が実際に購入した馬券がこちらでした。

実際のPONの馬券

流石にこれだけバッチリの印ですから馬券は当たりました。6200円馬券を購入し払戻は44100円です。

しかし当たった喜びと共に私の中で違和感も生まれました。
こんな完璧な印であったのにも関わらず、これしか払い戻しを受けられない。

結果論の部分もありますが、6200円分ステルヴィオの単勝(8.7倍)を買っていた方が多くの払い戻しを受けていたのです。

もちろん保険的な意味合いでステルヴィオが1着じゃなくても良い可能性を拾っているというメリットはありますが、これだけバッチリの予想で単勝より払い戻しが低いというのは当時の私の馬券力が低かったと言わざるをえないでしょう。

馬券力を磨く日々

マイルCS以来、私はただの「的中」では満足せず、自分の持つ印でより高額な払い戻しをする為にはどうすれば良かったのか?
レースが終わる毎に研究を何年も重ねました。

予想がまるで見当違いだったレースは仕方ない。
豪快に「空振り」をしたレースよりも、本命や推している穴馬が3着以内に来たのに外したレースや、当てたのに払い戻しが狙っていた金額に届かなかったレース。
いわゆる「特大ファール」や「ポテンヒット」をしたレースに着目し、府中や中山競馬場、からの約1時間の帰り道、ひたすら毎週1人反省会を繰り返しました。

そんな研究の中で学んだ馬券の最適な買い方、使い方について、券種ごとにお伝えしていきます。

これを繰り返した結果、昨年私は2062Rも購入しての回収率100%超えを達成しました。

今回は第一回ということで、「単勝」について考察します。

馬券の王道「単勝」の極意

単勝ってどんな馬券?

「単勝」とは、最もシンプルな馬券。どの馬が勝つのかを当てる馬券です。

1頭だけを観て、その馬が勝てば良い。

本当にシンプルなので、レースを観る上でも応援がしやすく、他の券種と比較しても当てやすい馬券なので、初心者にも非常にオススメな券種です。

しかし、当てやすい分他の券種と比較すると配当は安めになる傾向が強いです。

とはいえ単勝でも高配当になることはあります。
過去のJRA単勝最高配当は2014年4月26日のリバティーホールが勝った4歳以上500万下(現1勝C)のレースで、なんとそのオッズは569.4倍です。もう一度言いますが単勝です。

そして過去のJRA単勝最低配当は、1.0倍。
これはディープインパクトの菊花賞などが挙げられますね。

しかし近年では、「JRAプラス10」により、単勝1.0倍の馬はほとんど見かけなくなりました。
「JRAプラス10」とは、「通常の払戻金が『100円元返し』になる場合に、10円を上乗せして110円で払戻す」という制度です。
※購入率の偏り次第では必ずしもこの限りではありません。詳しくはJRAのHPをご確認ください。

これを利用して、単勝1.1倍に大金をぶっこむ、という馬券スタイルの方いらっしゃるでしょう。

私はこのやり方はオススメしません。序論となる前回の馬券塾を読んでくれた方ならもうお分かりですよね。読んでない方はまず私のマインドの部分を下記の記事でチェックしてください。

単勝の極意① 本命が穴馬なら単勝を抑えるべし

ここからは単勝の買い方についてご説明します。
私は単勝1点勝負はほとんどしません。
ご存知の通り穴党ですので、「3着以内に来ればOK」な馬券を買うことが多いです。

ですが単勝はよく買います。
「抑え」や「ボーナス馬券」のような感覚で本線馬券に添えて購入しております。

「本命が1着に来たのに、相手がいない…」
「穴馬の軸が1着に来たのに、相手が1番人気で配当が安い…」
なんてことありませんか?

私も昔はそうでした。
こういう悩みをお持ちの方は「予想上手の馬券下手」になっている可能性があります。

解決法をお伝えしましょう。単勝を添えてください。

実際の馬券で解説してみましょう。



2022年7月24日、福島9R米沢特別

僕の本命は6番エスケーアタランタ(8番人気、単勝40.8倍)でした。
前走リボン賞で9番人気ながら3着に来ていました。
リボン賞は前残りの展開の中でエスケーアタランタは差して3着。内容の濃いレースだったと言えるでしょう。
前走で強い競馬をした馬が8番人気の単勝40.8倍は期待値が高すぎます。

上位人気にも決定的な馬がいなかったので、大波乱もあると思いこのレースは手広く流した3連複フォーメーション24点(各100円)を本線に、単勝300円を添えてレースに臨みました。

実際のPONの馬券

結果はこちらです。

米沢特別結果
米沢特別払戻

◎6エスケーアタランタが見事1着に来たのです。
しかし2,3着は人気どころ。想像していたような大波乱はなく、3連複は86.6倍しかつきませんでした。8番人気から入っているのに24点買って86.6倍は、正直言って渋いオッズです。

ですが自分は単勝を300円買っていたので、この3連複にプラスして40.8倍×300円の、12240円をGET。
計20900円の払い戻しを受けました。

このように、単勝を添えておくだけでリスクヘッジができる場面が、皆さんにも少なからずあるはずです。

単勝の極意② 単勝を購入するオッズレンジを設定すべし

ご存知の方も多いかとは思いますが、馬券の券種で払戻率が最も高いのは単勝と複勝です。
※払戻率とは券種ごとの総売り上げに対して、的中者に何%払い戻すかの数字

JRA払戻率(2023年2月現在)

従って単勝や複勝を積極的に買うことは、ある意味理に適っていると言えます。
これを踏まえて、単勝や複勝を本線にして馬券を買うのもアリだと思います。

ですが、1倍台、1番人気の単勝ばかり買っていたら、回収率100%を超えるのはなかなか難しいです。

なので、自分の中で「この倍率以上のオッズなら単勝を買う」という基準をご自身で決めておくことが大切です。

これは人によってレンジが変わってくるので、経験を基に自然と決めるのが良いでしょう。
因みに私の単勝を買うレンジは「8倍以上」です。
前述の通り私は基本的に単勝本線で買うことはあまりないですが、本命が8倍以上なら本線馬券の他に単勝を抑えておきます。



今回は「単勝」の効果的な買い方、使い方を解説しました。
あなたの馬券の一助となればPON馬券塾、塾長として誇りに思います。
次回は『複勝』です。お楽しみに!

<ライタープロフィール>

競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど。

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