【PON馬券塾】PON流馬連の正しい使い方

皆さんこんにちは。馬券師PONです。
前回は「枠連」の使い時をお伝えしましたが、今回のターゲットは「馬連」です。ポピュラーな馬券で初心者から上級者まで幅広く使われていると思いますが、使い方は奥の深さがあります。ぜひ最後までご覧ください。

<PON馬券塾バックナンバー>

堅実であり夢も見れる馬券「馬連」

「馬連」とは、1着馬と2着馬の組合せを的中させる投票法です。

この馬券は比較的初心者でも当てやすい馬券ではないでしょうか。

しかし,馬連を侮るなかれ。
馬連のJRAの過去最高配当は2022年1月29日の東京4R、3歳1勝クラス。
12番人気、単勝オッズ91.2倍のリッキーマジックが1着、
13番人気、単勝オッズ107.0倍のビヨンドザファザーが2着に来たレースで、
馬連の配当は何と2676.1倍でした。
馬連であっても、こんなに大きな夢が見られるんですね。

余談ですが、このレースを現地観戦しておりまして、一緒に来ていた友人の本命が2着ビヨンドザファザーでした。
そしてリッキーマジックとの「ワイド」を500円も持っていたのです。
ワイドも427.5倍とかなりの高配当。
彼は213750円の払戻を手にしました。
彼は最初は大喜びしておりましたが、落ち着いた後に馬連の配当を見てしまい、「馬連こんなにつくなら、ワイド500円のうち100円くらいは馬連にしておけば良かった…。」と、20万馬券を手にしたのにも関わらず落ち込んでしまいました。
過去の記事で「ワイドは馬連とセットで買え!」ということを紹介しております。
実例と共に紹介しているので、まだご覧になってない方はぜひチェックしてみてください。
(※因みにこの日その友人の車に乗せてもらって来場したのにも関わらず、「そんな勝ったなら」と駐車場料金を彼に全部払わせました。PONは最低です。)

何点買いが理想なのか

以前、ワイドの記事では「1点買い」を推奨しましたが、
馬連は何点買うことが適切なのでしょうか。
結論から申し上げますと、「オッズ次第で何点でもOK」です。

というのも、馬連はワイドと比較してオッズの幅がかなり広がるります。
ワイドで万馬券…となるとなかなか狙いにくいですが、馬連の万馬券はそう珍しいことではないでしょう。

例えば、今年の2月19日の小倉5R、3歳未勝利。
このレースの馬連のオッズは丁度100倍だったのですが、
ミッキーゴージャス(1番人気)が1着、フォーチュンコード(11番人気)が2着という組み合わせでした。
確かに11番人気のフォーチュンコードを拾うことは簡単なことではないかもしれませんが、1番人気のミッキーゴージャスから馬券を買うことはそれ程難しいことではないでしょう。
1番人気から流し、そこにフォーチュンコードを入れれさえすれば万馬券が獲れる。
結果論ではありますが、これなら多点買いしてもお釣りが来ますよね。

このように、馬連は高配当を得る為の難易度がそれ程高くなく、オッズ次第で何頭でも買っても良い馬券でしょう。

「流し」「BOX」「フォーメーション」の有用性

馬連はオッズ次第で多点買いしてもOK。
となると必然的に「流し」「BOX」「フォーメーション」などの購入方法をすることが多いかと思います。
1つずつ解説していきたいと思います。

まず「流し」について。
流しは軸馬を1頭決めてその馬から相手となる馬に文字通り「流す」買い方。
私は馬連においてこの「流し」を最も使用します。

多点買いして良いと言っても、軸馬が断然の1番人気だった場合はガミる可能性が往々にしてあるので注意が必要です。
逆に言うと軸馬が超人気薄だった場合、何が来ても十分収益案件であるので、「総流し」も大いにアリだと思っております。

私は昨年のホープフルSで激推ししていた14番人気ドゥラエレーデから全頭に流し、馬連645.8倍を的中させました。

何故全頭に流したかと言うと、「軸馬が超人気薄だった」、「正直切れる馬も数頭いたものの、その数頭を切るリスクを負う必要性を感じなかった」からです。

「全頭流し」って予想を放棄している、とか言われることもあるのですが、私の全頭流しは決してそうではありません。戦略的な全頭流しなのです。
時と場合に応じて流しの相手の頭数を考えることが大切です。

次にBOXについて。
これは選択した馬の同士の組み合わせを全通り買う買い方です。

BOXは「買う馬に予想の優劣がついていない」ということで毛嫌いしている馬券師も少なくないのですが、私は割とよく使います。

というのも私は穴党なので、気になる穴馬が複数頭見つかる場合があるんですよね。
そこで軸馬をあえて1頭選ぶより、気になる馬全てのBOXを選んだ方が得策となることが多々あります。

馬連のBOXを買う場合、私は穴馬を複数頭仕込むことが多いです。
そうすることで「穴馬-人気馬」の組み合わせでも十分収益案件ですし、「穴馬-穴馬」の組み合わせなんて来た日には驚く程の払い戻しを手に出来ることでしょう。

最後にフォーメーションについて。
これは1列目と2列目でそれぞれ1頭以上選択して、購入可能な組合せの全てを購入する投票方法です。
これもたまに活用します。

「前残りならこの馬が来そうだけど、差し決着ならこの馬が来そう。ただしどういう展開になるかは正直読めない。」みたいなシチュエーションの時とかに使いますね。

ただしフォーメーションには注意が必要です。
例えばA,B,C,Dという4頭の馬がいたとして、
「A,B-A,B,C,D」という5通りフォーメーションで馬券を購入する場合、ちょっと考えてみてください。
これ、「A,B,C,D」の6通りBOXから「C-D」の組み合わせだけを省いたことになりますよね。
その「C-D」組み合わせ、たった1通りだけを馬券から外すことにメリットはありますか?
「C-D」の組み合わせで決まった時、あなたは悶絶しませんか?
勿論時と場合によります。例えばA,Bが穴馬でC,Dが超人気馬、C-Dの馬連なんて当たっても雀の涙程度の配当しか来ない場合はこのフォーメーションでも良いと思います。
しかし、多くの場合私はこのフォーメーションにメリットを感じません。
なので、こういった場合は基本的に「A,B,C,D」のBOXを購入しましょう。

このように、馬連だけでも買い方だけでこんなに使い分けることができます。
これが3連複や3連単になったら、更に奥の深さがあります。3連系の馬券の記事はこの後に執筆する予定ですが、その奥の深さを存分に提供できればと思っておりますので、ぜひ次回以降もご覧ください。

このように、各馬券の券種について、どういう買い方をしていったら良いのか、次回以降も考察していきたいと思います。次回は『馬単』です。お楽しみに!


PON馬券塾 PON

Youtuber

競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど


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