一口馬主クラブ、選ぶ時にどのクラブに入るかはかなり大きな決断だと思います。
その時に少しでも判断の一助になればと、各クラブについての解説と会員さんの声をご紹介する記事を投稿していきます。
今回は東京サラブレッドクラブ(東サラ)の解説記事です。
なるべく多くのクラブについて書いていきたいと思っています。
アクセス数・SNSでの反響が大きければ執筆ペースが上がりますので、ぜひ皆様よろしくお願いいたします。
基本情報
・月会費 3080円
・保険料 3.2%
・営業者報酬 5%
・優勝商品売却代金分配 無
・装蹄補助費分配 無
・牝馬買取 規定なし(引退期限の定めは無し。引退後は無償提供)
・400口
・勝ち上がり率 39.5%(近5年)
解説
バイヤー系のクラブで、ノーザン・社台生産馬も多くラインナップされています。
バイヤー系ではありますが、すべてセリ馬ではなく、クラブ馬が引退後繁殖入りした場合その子供が募集されるケースも多くあります。
また会員さんによると、庭先取引で仕入れを行うことも多く、体感ではセリ落札馬より庭先取引の馬の方が多いのではないか?との情報もありました。
1世代で募集されるのは40頭前後です。
人気馬は抽選対象になりますが、ノーザンの馬に出資ができるクラブの中で、抽選倍率が比較的低いクラブといえるでしょう。
キャロットやシルクなどに比べると、狙っている馬に出資できる可能性は高くなる傾向があります。
代表馬は種牡馬入りしたレッドファルクスを筆頭に、レッドディザイア、レッドアリオンなどがいます。
現役馬ではレッドルゼルを筆頭に、レッドベルオーブやレッドヴェイロンが活躍しています。
募集馬の出資時には、第一希望馬を世代で1頭選ぶことができます。
第一希望馬が抽選対象となった場合、第一希望にしている会員が優先されます。
ただし第一希望のみで抽選対象になり、抽選の結果落選する可能性もあります。
また、母優先制度が設けられていて、母馬に出資をしていた会員は優先的にその子供に出資できます。
母優先制度は200口までです。
優先度としては【母優先+第一希望>母優先>第一希望】です。
母優先+第一希望で満口になってしまうと、母優先でも落選となってしまう可能性がありますが、一部の超人気馬を除けば母優先で出資が叶う馬が多いです。
また、東サラの特徴的な精度として『新規枠」があります。
400口のうち360口は会員枠ですが、40口は新規会員用の枠となっています。
そのため、新規入会をするときにはこの新規枠を有効活用し立ち回るのが良い気がします。
馬名には冠名を採用しており、牡馬はレッド、牝馬はルージュがつきます。
こんな人におすすめ
「ノーザン系の馬に出資をしたいが厳しい抽選はいやだ」という人にピッタリなクラブだと思います。
キャロットやシルクはかなり抽選が過熱していて、どちらも新規入会も難易度が高い状況です。
セリ馬は直営クラブに比べると割高に感じる部分もあるかもしれませんが、その分このクラブは抽選が緩いので一長一短だと思います。
新規入会もチャレンジではなく、むしろ既存会員より有利な枠も与えられているので初心者にもオススメしやすいクラブですね。
レッドファンタジア一族のように、クラブの繁殖牝馬からレッドベルオーブや種牡馬入りしたレッドベルジュールなど活躍馬が出ているのもうれしいポイントですね。
一口馬主人気の高まりで抽選は年々厳しくなっていっている印象はあるので、母優先を見据えて牝馬に出資していくのも戦略としてはいいですね。
会員の声
いいところ
・厩舎が豪華
・会費が3080円と少し安い
・ノーザンFや社台F育成馬に出資できる
・社台/追分Fなどにも牧場見学に行ける
・2022年度は繁殖牝馬への配合案募集があった
・請求書がPDFでできる
・引退馬支援に積極的
・命名者は記念品に加えデビュー戦ゼッケンがもらえる
注意点
・牝馬の買取がない(現役時リース?)
・優勝メダルの分配がない
・営業者報酬5%とられる
・HPや更新内容に誤字脱字などクラブのミスが散見される
・分配金は1万円位上にならないと払い戻しされない
・G1(jpn1/jG1)勝ち馬は歴代5頭で20産世代(3歳世代)までで計算すると5/567と出現率1%を切る
2 Responses
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