【募集馬検討】YGG2024年特別先行募集馬・マストバイアイテムの23とブレイヴフィートの23

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は私は入会していないのですが、本日からYGGにて2024年特別先行募集馬が2頭の募集が開始されましたので、募集馬検討記事を掲載していこうと思います。出資は自己責任でお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

マストバイアイテムの23

血統

半兄ドライスタウトはクラブ代表馬で全日本二歳優駿でJpn1を制覇、その後も武蔵野S等重賞を勝利する活躍を見せています。

また、クラブ馬ではないですが、半兄サンライズフレイムも中央5勝で根岸S3着馬。

母系の活力は最強クラスの募集馬と言えると思います。

これまで出走済み産駒5頭のうち4頭が中央で3勝以上を上げる活躍を見せていて、安定感も飛距離も素晴らしいものがあると言えるでしょう。

ただ、懸念点は勝ち上がった4頭はすべて牡馬。

唯一未出走で終わったイルカノサーフィン(17産、父ロージズインメイ)が牝馬となっていることです。

本馬は牝馬かつ庭先取引の馬なので、引退後に繁殖として牧場に戻したい母系だからここで募集された(いわゆるリース的な形)ということも十分考えられます。。

ロードカナロア産駒の全体勝ち上がり率は43%、芝産駒が6割で、牝馬勝ち上がり率も39.7%と高めの数値になっていてここは頼もしい限り。

母父アフリートの組み合わせでは2頭が出走し1頭が勝ち上がりとややサンプル不足な印象です。

母父ミスタープロスペクターというくくりで調べると、勝ち上がり率は31%とロードカナロア産駒としては低調。

種牡馬辞典などでも、母系ミスプロ系のカナロア産駒はあまり活躍傾向にないアンチニックスだと指摘されており、ここは心配な部分です。

逆にカナロア産駒で現状上級で活躍してるのはヌレイエフやサドラーとサンデーを母系で入れる形で、これは割と顕著な数字が出ているので私個人としてはカナロア産駒はこの配合の馬を狙っていきたいですね。

母系の活力や父の種牡馬としての活躍ぶりを考えると、かなり魅力的に映るのですが、配合的な部分や牝馬に出ている部分については冷静に考える必要がありそうです。

また、母系的にはダートなので、牝馬に出ているところもよく考えておきたいポイントです。

馬体

当歳12月の写真と映像が出ています。

この時期の馬はちゃんと見たことがないので1歳夏頃の検討の延長で考えてみます。

そのため、やや不正確な部分があるかもしれないのはご承知おきの上お読みいただきたいです。

特に筋肉量や馬体バランスについては今後成長で大きく変わる可能性があり、現時点で評価するのは適当ではないので今回は言及を控えます。

歩様については捌きはやや硬め、後ろ脚もそこそこ踏み込めているが柔らかい感じではなく、母系の通りダートに出るのかな?という印象。

背中の使い方は悪くない印象を受けました。

ただ、ドライスタウトの1歳時の募集動画と見比べると、時期や性別が違うのは重々承知していますが、踏み込みの深さや全身連動性において、ドライスタウトの募集時の方がかなりいいなと思ったのが正直なところです。

ドライスタウトは結果が分かっているのである程度バイアスがかかってみている部分もあるかもしれないですが、それにしてもこれがここから数か月で逆転することはあるのだろうか?と思います。

飛節もそこそこ安定していますし、前脚を前から見た時にもそこまで気になるポイントはないため、大きな馬体的な欠点はないように思うのですが、個人的にはこの金額を考えた時に、グッと引かれるような強烈なパンチもないような印象でした。

もう少し筋肉がついてからどういう動きにかわるのか見守ってみたい1頭ですね。

ここからちゃんと成長していき筋肉量が増えてこれば、中央で十分通用する馬になるのでしょう。

しかし、この募集額の回収を考えると1つ2つではなくオープンまで上がらないと厳しいので、そこまでを見込めそうな馬か?と現時点で聞かれるとやや難しい判断になりそうです。

この時期の募集というのがまた悩ましいですね、できればもう少し成長を見守りたいところです。




ブレイヴフィートの23

血統

父フォーウィールドライヴは新種牡馬で、2024年に産駒デビューです。

アメリカの芝短距離で活躍した馬で2歳戦でRosie’s S(米・芝5.5F)をコースレコードで勝利。BCジュヴェナイルターフスプリント(G2・芝5F)は55秒66で勝利する快速馬でした。

胸囲192cmの数字からも見て取れるように前ががっちりとしたスプリンター体型。馬体写真を見ても非常にマッチョなスプリンターだなという印象です。

父はカフェファラオなどを輩出したアメリカンファラオ、母父はアメリカ生産・調教馬で種牡馬入り後はシャトルでアメリカとオーストラリアで活躍したモアザンレディーです。

モアザンレディーの後継種牡馬のベターザンレディー産駒はオーストラリアで数多く見てきましたが、どれもコロコロしていて捌きも硬い子が多かったです。それでも走るので、それでいいんですけどね。

話を戻しますが、フォーウィールドライヴは血統的にも自身の戦績的にも早熟性や短距離適性は高そうですね。

海外種牡馬で一番怖いのはスピード不足(特に欧州系)なので短距離でレコード勝ちするようなスピードを持っているのはプラスだと思います。

ちなみに競馬関係者の間では、フォーウィールドライヴ産駒は芝で走れるのではないか?と言われているようですね。

母は地方3勝馬、出戻り1勝Cで芝短距離で2着に入ったこともあります。

父も母も短距離馬なので、適性的には見えやすいですね。

産駒は出走済み産駒が4頭で中央勝ち上がりが1頭で1勝。

他のきょうだいは地方デビューで水沢重賞を勝利したリトルカリッジ、中央で未勝利戦3着まで来ていたが勝ち上がれず、園田で3勝しているエコロジェネラスなどがいます。

中央勝ち馬は1頭しか出ていませんが、全く競争能力がない産駒ばかりが出ているというわけでもないので、勝ち上がりへの期待感はありそうです。

祖母からもほぼ中央勝ち馬は出ておらず、この母系だとまず中央で1勝できるか?地方に出ても3勝して中央1勝Cに戻ってきて通用しそうか?という視点で見ることになると思います。

馬体

馬体バランスなどは上述の通り評価は割愛しますが、こちらの方がマストバイアイテムの23より胸が深くどっしりしているように見えます。

歩様を見ると、こちらの方が私は好みですね。

全身を連動させながら大きく使えており、バネ感も感じます。

背中の使い方もきれいですし、うまく収縮していますよね。

まだトモは非力に見えますが、後ろ脚の伸びもいいですし、1歩1歩推進力を感じる歩様です。

飛節も安定感があり、父産駒らしくは速めから仕上がるのではないか?と感じさせるものがあります。

前から見ると右前が若干、蹄が外側に向かっていてそこが気になると言えば気になりますが、これは歩かせ方や角度もあると思いますしこのくらいは全然セーフだと私は思います。

1300万円台の募集馬としてはかなり面白いのではないかと思います。

芝馬っぽい雰囲気ですね。

総括

血統的には当然マストバイアイテムの23の方がいいと思いますが、歩様はブレイヴフィートの23の方が僕は好みでした。

ロマン派ならマストバイアイテムの23、現実的な回収派であればブレイヴフィートの23といった感じでしょうか?

どちらにしても、この時期で検討しなければならないためサイズが今後どうなるか、見通せない部分もあり不確定要素は大きく検討は難しいですね。

出資検討中の方は参考にしていただければ幸いです。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

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