今回はシルク追加募集馬の推奨馬1頭を紹介させていただきます。
よろしくお願いします!
追加募集に対する心構え
キャロットの追加募集に関して、
個人的には、高額馬が多いなぁ〜と感じました。
ただ私は追加募集に限っては高額馬はオススメしておりません。
基本的に追加募集は、本募集では募集することができなかった、頓挫や成長の遅れなどの何らかの原因がある馬の募集だと思っております。
なので、そんな「訳アリ」馬の期待値はそこまで高いものではなく、
大金を叩く行為はそれだけリスキーである、と考えているからです。
大金を叩きたい(?)なら、追加募集は我慢して本募集に向けてお金を貯めるのが得策だと考えております。
(勿論それでも活躍する馬はいます。ただ、リスクはそれ相応にある、ということです。)
なので例年追加募集は「安くても意外と走りそうな、『掘り出し物』を探す募集」と捉えております。
しかし、高額馬であってもチャレンジする価値のあるパターンは2つあると思います。
それは、
・マル外の馬
・セレクトセール落札馬(シルクのみ、去年の正式募集馬発表はセレクトセール以前の6月30日)
です。
これらは、本募集の時にスケジュールの都合上物理的に間に合わなかった馬たち(募集馬決定後に落札したり、日本に持ってきたり等)なので、頓挫や成長の遅れなどは気にしなくて良いものと捉えており、
チャレンジする価値はあると思います。
推奨馬 エッジースタイルの21
今回の推奨馬は、エッジースタイルの21です!
個人的にエッジースタイルの21は今回の追加募集の中でも断トツで欲しいと思っていた馬です。
実を言うとリストの中に私の元出資馬の妹がいるのですが、そういった縁よりもエッジースタイルの21の方が惹かれてしまいました。
勿論私も申し込みます。
血統
血統面を見ていきましょう。
母エッジースタイルは中央3勝。
芝の2000m付近の距離で活躍しました。
本馬は母エッジースタイルの2番仔であります。
初仔であるカームリー(牡3・父ドゥラメンテ)は先月中山ダート1800mの未勝利戦でデビューし、15番人気15着と大敗しております。
ですがこの血統はどう考えても芝馬ですし、推測ですが脚元の不安からダートを使ったのでしょう。
順調にいかなかったが故のダートデビューだと思うので、体質面は若干気になりますが、絶対能力に関しては参考外で良いと思います。
続いて母系を見ていきましょう。
母エッジースタイルはハービンジャー産駒。
母父ハービンジャーはまだ頭数がそれほど多くない中で、既にメイケイエールやベラジオオペラ、ドゥラドーレスなどを出しており、
ブルードメアサイアーとして非常に優秀です。
またこのエッジースタイルはかつて阪神JFで一番人気に支持されたこともあるロカの全妹です。
ロカ産駒といえば先ほども名前が上がりました、ドゥラドーレスがいますね。
そういうことからも、このエッジースタイルもロカ同様に繁殖で成功する可能性は大いにあると思います。
次に父スワーヴリチャードについて考えてみましょう。
新種牡馬であるが故、産駒のデータがないのですが、スワーヴリチャード自身はハーツクライ産駒でありながら2歳重賞から活躍し、ダービーでは2着。
そういった早熟性もありながらも、古馬になってからも大阪杯とジャパンカップを優勝し、2歳から5歳まで長期間しっかり活躍した馬です。
ハーツクライ産駒なのに早期から活躍できた要因としては、母父のUnbridled’s Songが強いかと思います。
母父Unbridled’s Songの馬はコントレイルやダノンプラチナ、トーホウジャッカル、ノットゥルノなど、比較的早期から活躍できる傾向にあります。
(※例外として3歳秋頃〜古馬にかけて覚醒したジャックドールがいますが、これは父モーリスの影響を強く受けているのでしょう。)
なので、ハーツクライの孫であってもスワーヴリチャード産駒に関しては割と早期から活躍できると考えております。
次に配合に関して。
まず単純に、似たような適性の父母を掛け合わせた点に好感が持てます。
本馬の適性もおそらく芝の中長距離でしょう。
また、新種牡馬の初年度産駒としてまずはサンデーサイレンスの3×4という鉄板の黄金比を試すのはごく自然な流れだと思いますし、
成功する可能性も大いにあると思います。
そして、僕が一番注目しているのは、若干薄めではあるもののLyphard3本持ち(5×6×5)である点です。
これにより芝の中長距離で必須であるスタミナを補完できると思います。
また、Lyphard3本持ちのスーパースターと言えばリスグラシュー(4×5×4)、そして何と言っても今をときめくイクイノックスがいます(5×5×4)。
この2頭に匹敵する活躍…とまでいくかはわかりませんが、
Lyphardの3本クロスによって母の適距離である2000mよりももう少し長い距離まで対応可能な馬、
具体的なレースで言うと皐月賞から菊花賞、有馬記念まで視野に入れられる馬になると思っております。
厩舎
厩舎は美浦の武井亮厩舎になりました。
武井亮厩舎は昨年のリーディングの順位は51位(23勝)。一昨年は112位(14勝)。
管理馬には新馬戦で8馬身差の大楽勝をし、一躍クラシック候補に躍り出たハーツコンチェルトがいます。
ハーツコンチェルトのその後の伸び悩みを考えてしまうと、「武井亮厩舎、本当に大丈夫か!?」と、不安になってしまうかもしれません。
正直僕はもう少しリーディングの高い厩舎に預けて欲しかったのが本音ではありますが、よくよく調べて見ると、シルクの馬はこれまで9頭預託されていてうち7頭が勝ち上がりと、実はハイアベレージで、相性の良い厩舎であることがわかりました。
シルクとしても比較的期待をかけてこの馬に武井亮厩舎に預託したのかもしれません。
また、まだ実績が足りないとは言っても、武井亮調教師は10年目とはいえまだ42歳の若手調教師。
これから成績を伸ばす可能性は大いにあるでしょう。
是非、エッジースタイルの21でさらに名を上げて欲しいと思います。
馬の状況
この馬は手術歴等の公表事項はありません。
体高163.0cm、胸囲187.0cm、管囲21.2cm、馬体重504kgとサイズ的にも全く問題ありません。(むしろ大きすぎて心配になるくらいです。)
また動画を視聴してみても、トモのボリュームも素晴らしいですし、非常に躍動感のある走りでした。
現在も終いが14.1秒で追われていることからも、デビューも比較的早そうではありますし、
正直「これだけの馬が、何故追加募集にまで残っていたのか?」と変に勘繰ってしまうほど出来は素晴らしいと思います。
この馬の青写真としては、夏競馬までにデビューをして勝利。2歳重賞で早めに賞金を加算し、牡馬クラシック3冠に挑戦してもらいたいと思っております。
近親のドゥラドーレスも素質馬ではありましたが、デビューがやや遅めでローテーションが後手後手になってしまい、クラシックは菊花賞(4着)しか出走することができませんでした。
この馬は早め早めに賞金を加算し、ゆとりを持ったローテーションでクラシックで活躍してもらいたいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
余談ではありますが、
詳細情報を見る前から俺はエッジースタイルの21を推す!と決めていたのですが、個人的には血統の字面だけならワンミリオンスの21やコロナシオンの21が1,2番人気で、この馬はそれに次ぐ追加募集3,4番人気くらいの穴馬推奨だと思っておりました。
ですが、シルクのHPの「出資検討リスト」を見てみると、エッジースタイルの21の検討者数が4/11(火)現在1番多いんですよね…笑
人気になってしまうのであれば大変辛いのですが、それでも絶対に欲しいので、祈りながら突撃したいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
PON馬券塾 PON
Youtuber
競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど
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