前回は「枠連」の使い時をお伝えしましたが、今回のターゲットは「3連複」です。破壊力抜群の3連複の効果的な使い方をご説明します。ぜひ最後までご覧ください。
<PON馬券塾バックナンバー>
執筆者PONが最も愛する馬券、3連複
3連複とは、1着、2着、3着となる馬の馬番号の組合せを順不同で的中させる投票法です。
そして私PONが最も愛する馬券であります。
JRAの過去最高配当は2006年9月9日の3歳未勝利。
1着が13番人気・単勝オッズ349.4倍のメイショウギリー、2着が12番人気・単勝オッズ296.7倍のデンコウグリーン。3着は8番人気・単勝オッズ29.9倍のシャリバン。
3連複のオッズは、何と69526.0倍。
3連単ほどではないものの、十分爆発力のある馬券なのです。
また、馬券を的中させる難易度も3連単ほど高くなく、
少ない点数でも1000倍以上の倍率の的中まで十分狙えるということからも、
3連複が私は大好きです。
3連複も馬連同様に何点でも買っても良いと思っております。
ただし、自分がどの辺の倍率の馬券を狙っているのか、イメージしながら点数を決める必要があると思います。
例えば、3連複100倍以上の波乱が見込めると思ったら20-30点くらいは買っても良いと思いますし、
比較的上位人気で決まると判断したら、点数は1桁におさめる必要があるでしょう。
3連複の買い方シリーズ
① 流し
3連複を買うに当たり、大概は流しやBOX、フォーメーションなどを活用すると思います。
今回は「流し」に関して使い方を解説したいと思います。
流しに関しては馬連でも解説しましたが、
3連複での違いは「軸1頭流し」と「軸2頭流し」の2つがある点です。
軸1頭流しと軸2頭流しは主に次のようなメリットがあります。
●軸1頭流し
⭐メリット
固定が1頭である分、ある程度柔軟な組み合わせが可能
×デメリット
多くの馬を選ぶ場合、それだけ点数が増えるので、あまり多くの馬を選びにくい
●軸2頭流し
⭐メリット
軸が2頭なので、相手に買う馬の頭数がそのまま点数になるので、相手の頭数を多く選びやすい
×デメリット
2頭も固定するので、予想の精度がかなり重要になる
このように、時と場合に応じて使い分けが必要になってきます。
自分は、割と固い馬券を狙いに行く場合は2頭軸、大荒れを狙いに行く場合は1頭軸で勝負することが多いです。
2頭軸か、1頭軸か迷ったことに関して実際の馬券で解説します。
2022年9月4日、2勝Cの両津湾特別。
このレースの自分の本命は、結構強いの関わらず毎回人気しない、8番人気の14番ラブリーエンジェルでした。
しかし1つ困ったことがありました。
単勝オッズ1.7倍の断然人気、1番ジャスパーグレイトの取捨です。
この馬は前走同舞台で5馬身差で勝っており、絶対能力はこのメンバーでも抜けているとは思ったものの、脆い馬でもあり、1勝クラスでも取りこぼしが目立つ馬でした。
ラブリーエンジェルとこの馬との2頭軸で勝負して、点数を絞り堅い配当を狙いに行くか。
それともラブリーエンジェル1頭軸で、ジャスパーグレイトの馬券外まで見て手広く買うか。
悩んだ末自分はこっちで勝負しました。
1頭軸、相手6頭。計15点で勝負しました。その結果がこちら。
なんとジャスパーグレイトどころか、上位人気が総崩れ。たった15点で1058.8倍の3連複を的中させることに成功しました。
このように、3連複1頭軸は比較的大きな馬券を取りやすいです。
勿論2頭軸でも大きな馬券は取れるのですが、その際にはそれ相応の予想力が必要だと思っております。
②BOX
次に「BOX」に関してです。
馬連BOXと3連複BOXで決定的に違うところは、その点数の多さです。
その為、買う頭数はある程度制限されてしまうと言うデメリットはあります。
しかし、買う馬の中で全通り購入すると言うその特性上、「穴3頭」で決まる高倍率の3連複を的中させやすいというメリットがあります。
これの例としては、2018年のレパードS。
自分は1番人気グレートタイム、3番人気アドマイヤビクター、4番人気アルクトス、5番人気グリム、9番人気ビッグスモーキー、10番人気ヒラボクラターシュの3連複6頭BOXを購入し、的中しました。
20通り購入して、最も人気がない組み合わせで的中したのです。
しかし、実際のところ印は以下の通りでした。
本命は3番人気のアドマイヤビクターだったものの、それが来なかったとしても的中できる、そして手の届かないところに手が届く馬券なので20点でもこれ程の配当を手にすることができる、これがBOXの魅力です。
③フォーメーション
次にフォーメーションに関して。
自分がフォーメーションで多用するのは、以下の2つです。
A.1頭軸型フォーメーション
B.フォーメーションの中にBOXを作るフォーメーション
今からこの2つについて解説していきたいと思います。
A.1頭軸型フォーメーション
フォーメーションに関しては実際の馬券を見た方が早いと思うので、先に馬券を見せます。
これは今年の3月26日に行われた六甲Sの僕の馬券です。
このように、1列目を1頭固定し、2列目を少なめに数頭(自分は2-4頭)、3列目は多めに数頭買うようなフォーメーションを組んでおります。
このような馬券を組んだ意図について解説します。
まず、馬券からも分かる通り僕の本命は14番の4番人気オニャンコポンでした。
この馬にとってのベストはマイルだし、血統的に重い馬場も合うと思ったからです。
最初はこの馬から3連単を組もう…と思ったのですが、
上位人気の馬に決定的な馬がいなかったことからこのレースはオニャンコポン以外大混戦だと予想し、
かつオニャンコポンも重馬場得意そうであるとはいえこの馬場を後方からで1着まで差し切る画が思い描けなかった為、
2列目に2番サヴァ(7番人気)、10番トリプルエース(8番人気)、13番グレイイングリーン(10番人気)、15番アドマイヤハダル(5番人気)と、比較的穴目の馬を置くことにより、
3連複で大物を狙いに行くことにしました。
3列目には流石に無さそうな2頭以外全頭購入しました。
結果がこちら。
見事本命14番オニャンコポンが2着に好走。そして目論見通り上位はオニャンコポン以外総崩れ、
3連複1704.7倍を的中したのです。
このような馬券を購入する上でのポイントは、1列目ないし2列目に穴を入れることです。
3連複において高配当になるパターンって、基本的には穴馬が2頭以上突っ込んでくる場合だと思っております。
なので手広い3列目で穴を拾うのは大前提として、1,2列目でも穴を拾うことが高配当への近道です。
B.フォーメーションの中にBOXを作るフォーメーション
これも先に馬券を見せてから解説します。
これは今年の3月18日に行われたファルコンSの僕の馬券です。
このように、1列目と2列目に3頭置くことにより、「フォーメーションの中にBOXを作る」というちょっと面白いフォーメーションを組んでおります。
このような馬券を組んだ意図について解説します。
まず、このレースの自分の印は以下の通りでした。
◎10 ミルトクレイモー(7番人気)
○2 カルロヴェローチェ(1番人気)
▲4 サウザンサニー(14番人気)※最低人気
本命は、ビッグシーザーに負けているだけでこのメンバーならやれると判断した7番人気ミルトクレイモー。
それ以外に推していたのは1番人気カルロヴェローチェと、最低人気のサウザンサニーでした。
当初はミルトクレイモーからAのような1頭軸フォーメーションを組もうと思っておりましたが、
「待てよ…仮に1番人気のカルロヴェローチェと最低人気のサウザンサニーの2頭で決まったとしても、相当配当がつくのでは…?」
と考え、
それならとこのようなフォーメーションの中にBOXを作るようなフォーメーションを組みました。
結果は以下の通りです。
◎ミルトクレイモーは4着に敗れてしまったものの、
狙い通りカルロヴェローチェとサウザンサニーが激走し、
◎が馬券圏外なのにも関わらず3連複1388.7倍を的中させることに成功しました。
この馬券の良いところは、フォーメーションの強みもBOXの強みも両取りしている点です。
これ以外にも、推している馬が3頭いて、その優劣がつけられない場合などにも効果的です。
A,Bに共通していることとしては、「2列目までの組み合わせを出来るだけ少なくして、3列目に多くの馬を買うこと」です。
先程お話ししたように、3連複で高配当を手にする為には、最低でも穴馬が2頭以上馬券に必要だと思っております。
その為、三列目で穴を拾うことはとても大事なことだと思います。
勿論こんなに手広く買っても、例えば三列目で1番人気を拾ってしまうこともあるかもしれません。
勿論、闇雲に人気馬を簡単に切っていくことは良いことではありませんが、
私は基本的にその際は「仕方ない」と割り切り、自分のスイングを崩さないようにしております。
大谷翔平選手だって、全打席ホームランを打てるわけでもありません。
三振する時も、ボテボテのゴロを打つ時もあります。
それでもスイングを崩さず、常に特大のホームランを狙っていくことによって、
いつかとんでもない配当を手にすることができるのだと思っております。
穴を狙っていく姿勢を崩さないようにしていきましょう。
このように、各馬券の券種について、
どういう買い方をしていったら良いのか、
次回以降も考察していきたいと思います。
次回は『3連単』です。お楽しみに!
PON馬券塾 PON
Youtuber
競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど
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