【ノルマンディー3次募集2023】PON注目馬〜メドゥーサの21〜

基本情報

父：ルーラーシップ

母父：タートルボウル

厩舎：栗東・中村直也

生産：日高・グッドラックファーム

総額：1560万円、一口39000円（北海道セレクションセール1980万円⇨サラオク1100万円）

初仔

サイズ：体高158cm 胸囲189cm 管囲21cm　馬体重492kg

血統分析

父ルーラーシップ

ルーラーシップの全体勝ち上がり率は40%。

芝ダート比率は概ね6:4で芝の産駒の方がやや多いです。

牡馬の勝ち上がり率は45%と全体勝ち上がり率よりも優秀。

代表産駒はキセキやダンビュライトです、メールドグラースなどです。

代表馬のメンバーからもわかるように、気性が難しい馬が多いところは特徴です。

セン馬率は、標準が11％に対しルーラーシップ産駒は15%と高めの傾向があるため要注意です。

また、晩成傾向の産駒が多いという特徴もありますので、ノルマンディーのゆっくりめの育成で未勝利戦終了までにどこまでのパフォーマンスを発揮できるかも、要確認となります。

母アズレージョ

アズレージョはタートルボウル産駒の牝馬で、ノーザンファーム生産馬です。

ダート短距離〜芝中距離まで幅広い条件で出走し、中央で2勝しました。

勝利したのはどちらも中山のダート1800mでした。

アズレージョの母（本馬の母母）はアマファソンは中央３勝。

アズレージョの半妹のアマーティ（父ルーラーシップ）は新馬戦の1勝のみながらG3サウジアラビアRCで3着に入りました。

本馬と同じ、ルーラーシップとの配合で活躍馬が出ているという部分は配合相性を考える上でプラス評価となるでしょう。

特に晩成傾向のあるルーラーシップ産駒でありながら早めから高いパフォーマンスを発揮できていたのは非常に心強いですね。

配合相性

ルーラーシップと母父タートルボウルの組み合わせで中央で出走した馬はいません。

しかし、ルーラーシップと母父ノーザンダンサー系の組み合わせで見てみるとサンプル18頭のうち56％が勝ち上がりと素晴らしい成績です。

キングマンボ系と母父タートルボウルで見ても、サンプルは2頭しかいませんがどちらも中央で勝ち上がっていて、現時点でサンプル不足ではあるものの、現状相性は良さそうです。

パーフェクト種牡馬辞典では、母系にサンデーサイレンスが必須。

また、クロフネとの相性が良いとも記されています。

本馬は母系にサンデーサイレンス持ち、クロフネは持っていませんがその父のフレンチデピュティを本馬は母母父に持ちます。

好相性の要素が多く、母の半姉が父ルーラーシップで重賞3着馬を輩出しており、血統的にはかなり加点要素が多そうです。

馬体

まず、管囲やサイズはしっかりとしたものがあり不安はなさそうです。

立ち姿の馬体写真を見ても、筋肉がボリューミーについていて、前後のバランスもいいですね。

トモの筋肉も立体感があって、半腱半膜様筋のしっかりと浮き出ています。中臀筋もしっかり発達しているように見えますね。

1歳馬ではなく2歳初の時点なので、完成度が高いのは当たり前ではあるのですが、初仔感がなく、非常に魅力的な馬体をしていると思います。

歩様を見てみましょう。

横から見た限り、動きは活気があり関節の可動域も広そうです。

背中もしっかり支えて歩けているように見えて好印象ですね。後脚もしっかり蹴れていて、遠くまで踏み込めています。

縦から見た印象も、いい意味で気になるポイントはなく飛節の安定感もあります。

前脚後脚ともに、極端に距離が近いなどもないので現時点で怪我リスクが高そうな印象は受けません。

馬体写真で感じたバランスの良さや筋肉の凹凸感は動画でも健在でしたか、3次募集馬全ての歩様動画を確認しましたが歩きはこの馬が1番よく見えました。

厩舎

厩舎は栗東の中村直也厩舎予定です。

湯浅調教師の厩務員、小崎厩舎の調教助手を経て開業しました。

2023年リーディングは63位、厩舎勝ち上がり率は31%です。

平均出走率が全体平均よりも高く、数を使うノルマンディーと方針は合いそうです。

適性的には芝マイル前後を得意としている厩舎なので本馬との相性もわるくなさそうですね。

ノルマンディーではヴァルトラウテの1頭が預託されていて、執筆時点で6戦未勝利です。

総評

血統、馬体ともにいい馬で、セレクションセールの落札額よりも安い値段で出資が可能なのはお買い得な1頭なのではないかと思います。

元々はシゲル氏の所有馬だったものが、オンラインセールに出されたものなので、順調さを欠いて3次募集に回ってきたわけではありません。

3次募集馬から1頭選ぶならこの馬しかいないかなと思いました。

ただ、過去の3次募集馬の成績まとめを見ていただければわかるように3次募集馬組のその後の成績はかなりきびしいものがあり、私はそれを踏まえて出資は思いとどまりました。

ただ、非常に魅力あふれる1頭だと思います。

一口馬主への予算がもっとあれば、私は1口ぜひ出資してみたいなと思う1頭でした。

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