今回も連載にて、シルクHC2023募集馬検討記事を掲載していきます。
よろしくお願いします。
はじめに
ご覧いただきありがとうございます。
シルク2023年募集馬の全頭分析を連載にて行っていきます。
1本の記事で10頭分紹介していきます。
基本情報は検討するうえで特に重視するポイントを抽出しておりますので、より詳細な情報をお求めの方はクラブ公式HPでご確認ください。
ジェイは主に①血統スタッツ②馬体&歩様(サイズ)③ボトムラインの活力④厩舎育成⑤価格妥当性の5点を軸に検討しています。
今年は自分自身への勉強のためと自分を追い込むために全頭分析スタイルにしますが、ご存じの通り募集馬数が膨大なため、検討コメントは短めのスタイルとなります、ご了承ください。
また、本記事はあくまでもジェイの個人的見解ですので出資申し込みはご自身の自己責任置いて行っていただきますようよろしくお願いいたします。
それではいってみましょう。
※1人でやっているものでして誤字脱字、コピペミスなどがある可能性があります。温かい目で優しくご指摘のほどよろしくお願いいたします。
No31 プズマティコの22
基本情報
一口:4.4万円
父:サトノアラジン
母父:Medaglia d’Oro
馬体重:420㎏
体高:152.0㎝
胸囲:169.5cm
管囲:21.0cm
コメント
サトノアラジン産駒の牡馬は勝ち上がり率28%と水準以下です。牝馬勝ち上がり率が31%なので、現状フィリー寄りですね。
南半球でサトノアラジン産駒は活躍していることから考えると、パワー系に出る傾向があり、牡馬だと日本の芝ではスピード不足になってしまうのかもしれませんね。
日本での産駒は芝ダートが半々くらいです。
牡馬に出ているので、パワー寄りになりダートも視野に考えたいところですが、初子らしい馬体でサイズもやや小さめです。
もう少しサイズアップしたいところですが、1月の早生まれ馬ですからこれから伸びしろがどこまであるか?というところでしょうか。
歩きを見てもやはり筋力が足りていない、非力感を私は感じました。
No32 トスアップの22
基本情報
一口:4万円
父:サトノアラジン
母父:ジャスタウェイ
馬体重:419㎏
体高:150.5㎝
胸囲:168.0cm
管囲:19.4cm
コメント
サトノアラジン産駒の牡馬は勝ち上がり率28%と水準以下です。牝馬勝ち上がり率が31%なので、現状フィリー寄りですね。本馬は牝馬に出ているのは加点要素だと思います。
南半球でサトノアラジン産駒は活躍していることから考えると、パワー系に出る傾向があり、牡馬だと日本の芝ではスピード不足になってしまうのかもしれませんね。
牝馬の方が芝でキレる馬が多いのかもしれません。
父アラジン×母父ジャスタウェイで出走した産駒はいませんが、母父サンデー系という括りで見るとなんと10頭出走で勝ち上がったのはわずか1頭。
母系全体で調べて見ても、サンデークロス持ちの産駒30頭の勝ち上がり率が16.7%と明らかに悪い数字です。クロス無しだと勝ち上がり率は32%と倍増します。
これを見るとサトノアラジン産駒はサンデークロスなしで検討したいです。
初子でサイズも大きくないですし、推奨はしにくいです。
No33 シャンハイロックの22
基本情報
一口:7万円
父:シルバーステート
母父:ロックオブジブラルタル
馬体重:440㎏
体高:147.0㎝
胸囲:176.5cm
管囲:20.0cm
コメント
シルバーステート産駒の牡馬勝ち上がり率は40%です。
社台グループ生産馬が12%しかいないことを考えると優秀な数字だと思います。
ディープ系とデインヒル系は好相性で知られますが、父シルバーステート×母父ロックオブジブラルタルはサンプル4頭で50%勝ち上がりです。
この組み合わせではカルロヴェローチェが中央で2勝していますね。
サイズしっかりありますし、トモの容量が大きくていいですね。
母父のデインヒルな部分が出ているのかもしれません。
横から見た時の動きは、良くも悪くも普通ですかね。
縦から見た時にシルバーステート産駒は前脚がごちゃごちゃな馬が多いだけに、この馬は綺麗にまっすぐ踏みだしているのは良いと思います。
一方後脚が外弧気味で右後ろは特に外に向かっている感じがします。
前脚ほど、後ろは怪我が起きやすい場所ではないのでまだ、大丈夫かなと思いますが。
No34 エレガントクルーズの22
基本情報
一口:3.2万円
父:リアルインパクト
母父:クロフネ
馬体重:408㎏
体高:154.0㎝
胸囲:173.0cm
管囲:19.7cm
コメント
リアルインパクト産駒の牝馬勝ち上がり率は29%と平均並みです。
父リアルインパクト×母父クロフネではサンプル5頭と少ないものの勝ち上がり率40%となっています。
2番子ですがサイズが小さい牝馬なので、強くは推奨しづらいです。
ただ、歩きはなかなかダイナミックでいいですね。可動域も広そうですしバネも感じます。
トモにボリュームが出てきて筋肉がついてきたら安価な馬ですが楽しませてくれる馬になるかもしれませんね。
No35 イストワールファムの22
基本情報
一口:9万円
父:サートゥルナーリア
母父:ローエングリン
馬体重:419㎏
体高:151.0㎝
胸囲:166.5cm
管囲:20.6cm
コメント
注目の新種牡馬サートゥルナーリア産駒です。
これまで他クラブで見てきたサートゥルナーリア産駒は、緩さが目立つ産駒が多い印象を受けましたので、その辺りはしっかりチェックしていきたいですね。
血統配合的には、母父シングスピール系のためグロリアスソングを経由してヘイローを強化。
母系にはネオユニヴァースも含まれていて、SSクロスも合わさってヘイロー系のスピードが強化された血統構成といえます。
ボトムラインは4代母ベガ、3代母ヒストリックスターからはハープスターが出ています。
2代母以降はブラックタイプは出ておらず、最近のファミリーのパワーはまだまだ見極めづらいところです。
母は中央4勝馬ですが、2歳の半兄は未出走です。
歩様を見ると歩きはキビキビしていて、好印象。
後脚もしっかり伸びています。
飛節のブレもそこまで大きくないため、サートゥルナーリア産駒の割には早めから行けるタイプなのかもしれません。
胸の深さがないタイプでもう少しサイズアップして腹袋や腰回りがどっしりしてくるとさらにいいのではないかと思いますが、見てきたサートゥルナーリア産駒の中では歩きは好みのタイプです。
No36 ボシンシェの22
基本情報
一口:4万円
父:スワーヴリチャード
母父:Kingmanbo
馬体重:383㎏
体高:149.0㎝
胸囲:165.0cm
管囲:20.0cm
コメント
OCD手術歴ありです。
2歳世代が初年度産駒となるスワーヴリチャード産駒です。
スワーヴリチャード産駒はかなり戦績が良く、ファーストリーディング争いをする勢い。
ハーツクライの後継筆頭として牧場からの評価が高いという声は聞いていましたが、想像以上の活躍をしていると思います。
父自身の戦績にも表れていますが、ハーツ系の後継にしては早熟性が産駒に遺伝しているのかもしれません。スワーヴ産駒はぜひ、いい馬がいたら狙いたいですね。
母高齢ですが、半兄はグレンツェントが出ています。
きょうだい馬にセン馬が多く気性面は心配です、また14産〜18産まで間が空いていますがここは何があったんですかね?
デビューできなかった馬がこの間にいたのであれば、体質面が心配ですね。
配合的にはリファールをクロスして強化しているところは、今の日本競馬の活躍傾向の潮流に乗っていますね。
4月生まれで遅生まれな部分もありますが、馬体サイズが380kg台と小さいのが気になります。
歩様を見てもやはり非力さを感じますね。
サイズがあと50kg〜60kgくらい重くて筋肉がついていたら、出資候補に入ってきていたかもしれません。
No37 アナスタシアブルーの22
基本情報
一口:9万円
父:レイデオロ
母父:ファルブラヴ
馬体重:426㎏
体高:155.0㎝
胸囲:173.0cm
管囲:21.3cm
コメント
2歳世代が初年度産駒で、執筆時点では勝ち馬が出ておらず苦戦気味のレイデオロ産駒です。
個人的にレイデオロ産駒はパワータイプの馬が多いので、ダート条件になってきてから成績が向上してくるのではないかと考えているので、結論を急ぐ必要はないと思います。
本馬は牡馬ですが、サイズがやや小さめ。
狙うのであればもう少し大きいダートをこなせそうな馬を狙いたいと僕は思います。
遅生まれなので、これからの成長に期待ですね。極端に小さくはないですしね。
歩様を見ると、トモのサイズが少し頼りなく見えますが、レイデオロ産駒にしてはキビキビと歩いていて重苦しさは感じません。
縦から見た時は右前が外向しているのが少し気になりましたね、かなり蹄の角度が外向きになっているように見えます。
飛節のブレは普通くらいでしょうか?特段安定しているということもありませんが、ブレブレということもないと思います。
遅生まれですし成長を待ちながらの育成になるのではないかと思います。
No38 バラダセールの22
基本情報
一口:9万円
父:レイデオロ
母父:Not For Sale
馬体重:495㎏
体高:162.0㎝
胸囲:178.0cm
管囲:21.0cm
コメント
2歳世代が初年度産駒で、執筆時点では勝ち馬が出ておらず苦戦気味のレイデオロ産駒です。
個人的にレイデオロ産駒はパワータイプの馬が多いので、ダート条件になってきてから成績が向上してくるのではないかと考えているので、結論を急ぐ必要はないと思います。
立ち姿を見ると、サイズが大きく腹袋もしっかりとしていて立派な馬体であることが目を惹きます。
トモも小さくはないのでしょうが、前が大きいのでバランス的に小さく見えますね。
繋ぎは立ち気味ですしサイズ的に考えても牝馬ですがダートを意識する馬体だと思います。
ただ、血統的にはきょうだい馬を見てもわかるように、サトノフラッグやサトノレイナスなど、芝血統なんですよね。
このあたりの整合性がどうなるのかな?と思います。
歩きの可動域は少し狭め、レイデオロ産駒らしい、硬さを感じる馬です。
馬体的にもまだまだ筋肉の締まりはないように見えますし、飛節のブレも大きいです。
早生まれですが早期デビューというタイプではないのではないかと思います。
No39 トレジャーステイトの22
基本情報
一口:8万円
父:フィエールマン
母父:Oasis Dream
馬体重:431㎏
体高:157.0㎝
胸囲:172.5cm
管囲:20.5cm
コメント
新種牡馬で期待が集まるフィエールマン産駒です。
サイズもいい感じですし、立ち姿も美しいですね。トモもしっかりサイズがあって、好みの馬体です。
半兄はピースオブエイトで母の繁殖能力の高さもすでに示されていますし、フィエールマン産駒にしては強気な値付け設定だなと思いますが、現状今年の募集馬で1番人気になってもおかしくないほどの検討者数となっていますね。
歩きはキビキビしていますし、滑らかですね。
可動域も広めでストライドが広いですし、やはり人気なだけあっていい馬だなと感じます。
トモのサイズもしっかりあって、写真の時といい意味で動画でも印象の変化がありません。
飛節は左は安定しているものの右は少しぶれていますね。
右トモは少し弱めかもしれません。
ツアー行かれる方は、360度から見てみて、トモの左右差や歩様の左右差なども確認してくるといいのではないかと思います。
今回歩様の横向き動画が片方からしかありませんからね、、、。
No40 アンセランの22
基本情報
一口:4万円
父:イスラボニータ
母父:ドゥラメンテ
馬体重:416㎏
体高:150.0㎝
胸囲:170.5cm
管囲:20.5cm
コメント
OCD手術歴有りです。
イスラボニータ産駒の牝馬の勝ち上がり率は27.8%です。
重賞馬は牝馬からはまだ出ていません。
父イスラボニータ×母父ドゥラメンテで出走した産駒はいませんが、母父キンカメ系のイスラボニータ産駒は12頭出走で勝ち上がり率17%と苦戦傾向です。
イスラボニータ産駒はしなやかで柔らかい動きをする産駒が多いのですが、母父キンカメという硬さを入れてそれを相殺してしまうとよくないのかもしれませんね。
もう少しサイズがあれば、安価な馬ですし一般枠で検討しようかと思いましたが、初仔の牝馬でサイズが小さめなのでちょっと手を出しにくいですね。
歩様を見ると、相対的にみて硬い馬ではないと思うのですが、イスラボニータ産駒は基本ぐにゃぐにゃなくらい柔らかいのでそれと比べると少し硬いなという印象を受けました。
母父のドゥラメンテが出ているのでしょうか?
後脚の伸びはいい感じですけどね。
前脚は結構外弧ですね、このあたりもドゥラメンテっぽさが出ているのでしょうかね?
ドゥラメンテの特徴が出ている産駒として、安価枠として狙うという戦略で行くならありなのかもしれません。それにしてももう少しサイズや筋肉量が欲しいところです。
ゆるさが現時点では目立ちます。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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